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eスポーツの全国大会に挑む男子達を描いた青春映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』がいよいよ劇場公開!

2024年2月29日

©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

 

実話に着想を得て、徳島県の高等専門学校の男子学生をモデルに、年齢も育った環境も異なる3人が、にわかチームでeスポーツの全国大会に挑む『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』が3月8日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』は、日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を本格的に取り上げた作品で、実在の男子学生をモデルにeスポーツの全国大会を目指す学生たちを描いた青春ドラマ。徳島県の高等専門学校に通う翔太は、「全国高校eスポーツ大会メンバー大募集」という校内に貼り出された勧誘ポスターに興味を持ち、ポスターを作った一学年先輩の達郎に連絡を取る。達郎は1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」出場のため、翔太に加えて、Vtuberに夢中の亘に声をかけ、なかば強引に出場チームを結成。最初はまったく息の合わない3人だったが、次第にeスポーツの魅力にハマっていき、東京で開催される決勝戦を目指すこととなる。

 

本作では、『MOTHER マザー』の奥平大兼さんが翔太を、『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士さんが達郎を演じた。亘役は子役時代に『20世紀少年』等に出演した小倉史也さん。そのほか山下リオさん、花瀬琴音さん、三浦誠己さんらが脇を固める。監督は『ロボコン』『のぼる小寺さん』の古厩智之さん。人気ゲーム「サクラ大戦シリーズ」で知られるマルチクリエイターの広井王子さんが企画・プロデュースした。

 

©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

 

映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』は、3月8日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都、兵庫・尼崎のMOVIXあまがさきや西宮のTOHOシネマズ西宮OS等で公開。

2018年に日本のeスポーツ元年がいわれ、ゲームに対しての捉え方も次第に変化してきただろうか。とはいえ、2020年4月に施行された香川県では「ネット・ゲーム依存症対策条例」と物議を醸していく出来事もあった。だが、その御隣、徳島県では、国立阿南工業高等専門学校のeスポーツ研究会が快進撃を起こしている。その出来事をベースにしたオリジナル脚本による本作が出来上がった。近年では『のぼる小寺さん』等の青春映画を手掛けた古厩智之さんが監督となり、eスポーツであっても、他のスポ根映画とも勝るとも劣らない作品に仕上がっている。競技種目としては、ジャンプやロケット飛行ができる特殊な車を操作してサッカーを行う架空のスポーツを題材とした「ロケットリーグ」。本作によって、この実在のゲームを始めて知ったが、分かりやすいシンプルなゲームでありながら、ヴィジュアルも魅力的であり、観ているだけでものめり込んだような気分になった。劇場の大スクリーンで観られるならば、ロケットリーグ好きのファンも満足できるのではないだろうか。登場人物の個性とゲームで見せられる車のアクションはリンクしているような演出もあり、各々が成長していく姿は微笑ましい。ゲームから現実に戻ってみれば、他人には言えない事情を抱えていることもある。だが、ゲームの中には自らのアイデンティティを発揮できる場所があった。それが現実に還元できることもある。ロケットリーグを通じて各々の成長譚がみられ、古厩智之作品を観終えた時に感じる爽快感を得られる一作であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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