犯罪の撲滅を目指すエリート警視が、犯罪者の自白で明らかとなった事実によって真相に辿り着く『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』がいよいよ関西の劇場でも公開!
©Y Not Studio and the others
インドに古くから伝承されている説話集『屍鬼二十五話』を基に、犯罪の撲滅を目指すエリート警視が、犯罪者の自白で明らかとなった事実によって真相に辿り着く姿を、アクションを交えて描く『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』が1月27日(土)より関西の劇場で公開される。
映画『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』…
容疑者の逮捕で成績を上げることよりも、犯罪自体の撲滅を目指す優秀な警視ヴィクラム。しかし、彼が標的としていた犯罪者ヴェーダが自首してきたことから、数々の謎が浮かび上がり、ヴィクラムの信念は揺らいでいく。やがてヴィクラムとヴェーダはそれぞれの目的がありながらも、共に戦わざるを得なくなる。
本作は、『バンバン!』『WAR ウォー!!』のリティク・ ローシャンと、『インド・オブ・ザ・デッド』のサイフ・アリー・カーンが共演したクライムサスペンス。2017年にタミル語映画として製作された作品を、ヒンディー語リメイクした。ヴェーダ役をリティク・ローシャン、ヴィクラム役をサイフ・アリー・カーンがそれぞれ演じる。
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映画『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』は、関西では、1月27日(土)より大阪・九条のシネ・ヌーヴォで公開。また、京都や兵庫の劇場でも公開予定。
インドに古くから伝承されている説話集『屍鬼二十五話』。死体に取りついたヴェーターラ(鬼神)がトリヴィクラマセーナ王に聞かせる25の不思議な物語から構成され、各話の最後にヴェーターラが問答を仕掛け、トリヴィクラマセーナ王がそれに見事に答えるという形式を持つ作品をなぞっている。正義を信じて疑わぬ信念で生きている警官が、息の根を止めたい犯罪者の自首により信じがたい事実を知り、彼の世界が揺らいで次第にぼやけていく…ということは…インド映画の醍醐味を存分に詰め込んだ作品であることが伝わってくる。警視ヴィクラムと犯罪者ヴェーダ、共に魅力的に描かれているが、近年では『WAR ウォー!!』『スーパー30 アーナンド先生の教室』『人生は二度とない』『バンバン!』と立て続けに出演作が日本でも公開されているリティク・ ローシャンに惹かれてしまう。ヴィランでありながら、こんな風に主人公側に近づいていくキャラクターには魅了された。善と悪、善と悪の境界線を描く本作であるならば、複雑に描くだけでなく、興奮に満ちた作品として描き切っており、普遍的な物語として仕上げている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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