４人の男女の関係が複雑にこんがらがってしまった恋愛群像劇『違う惑星の変な恋人』がいよいよ劇場公開！
©「違う惑星の変な恋人」製作委員会
音楽の趣味が合って親しくなった同僚の女性ふたりを中心に、彼女たちをめぐる周りの人々の恋愛模様が、カタールW杯日本戦を前に絡み合う『違う惑星の変な恋人』が１月２６日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『違う惑星の変な恋人』…
美容室で働くむっちゃんとグリコは音楽の趣味が合うことに気づいて以来、なんでも話し合う仲となる。ある日、グリコに未練のある元恋人モーが美容室に現れる。グリコはシンガーソングライターのナカヤマシューコのライブで旧知のベンジーと再会し、同行していたむっちゃんはベンジーに一目ぼれ。むっちゃんはグリコとモーの協力を得てベンジーと恋仲になるべく奮闘するが、ベンジーはナカヤマシューコと関係を持つ一方で、久々に会ったグリコにひかれていた。そしてグリコもむっちゃんに対し罪悪感を抱きつつ、ベンジーのことが気になってしまう。
本作は、『恋愛依存症の女』『階段の先には踊り場がある』の木村聡志監督による恋愛群像劇。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の莉子さんがむっちゃん、『孤狼の血 LEVEL2』の筧美和子さんがグリコ、『愛なのに』の中島歩さんがベンジー、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の綱啓永さんがモー、シンガーソングライターのみらんさんがナカヤマシューコを演じる。２０２３年の第３６回東京国際映画祭「アジアの未来」部門に出品された。
©「違う惑星の変な恋人」製作委員会
映画『違う惑星の変な恋人』は、１月２６日（金）より全国の劇場で公開。関西では、１月２６日（金）より大阪・難波のなんばパークスシネマや京都・烏丸御池のアップリンク京都や神戸・三宮のkino cinema 神戸国際、１月２７日（土）より大阪・十三の第七藝術劇場、２月２日（金）より京都・桂川のイオンシネマ京都桂川で公開。
木村聡志監督の『恋愛依存症の女』は、１９９分に及ぶ恋愛群像劇な会話劇であるが、長時間を見届けた先には大喝采があり、気に入っている。以降、交わり合わないベクトルによって巧妙に仕込まれている会話劇が魅力的な作品を手掛けている印象が大きい。本作においても、好きな相手は別の人を好きで交わり合わず堂々巡りの四角関係を描いているが、一目惚れだったり以前は別の好きな人がいたりして、ストーリーをバランスよく複雑にしながら、おもしろい会話劇に仕上げている。決して交わることがない可能性が高いのに、どうにかカップルを成立させることが今後の人間関係を構築する上では最善とされており、絶妙な会話のパスを実現できるかが見所。されど、現実は上手くいかない。とはいえ、ダメ大人の部分が垣間見られ、違う惑星から来た変な人間に思えて愛おしく見えてくるから、不思議なものだ。最終的には、これで良かったのか、とも思えてしまうが、これぞ群像劇の真骨頂といえようか。是非とも巧妙な会話劇を劇場で笑ってください。
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