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大女優と映画監督の“芝居計画”が思わぬ事態に巻き込まれていく『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』がいよいよ劇場公開!

2023年7月3日

©New Classics Media

 

俳優を夢見るエキストラが主役に抜擢され、ある計画に巻き込まれていく『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』が7月8日(土)より全国の劇場で公開される。

 

映画『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』…

万年エキストラばかりの売れない役者ウェイは、決してあきらめず俳優の夢を追い続けていた。ある日、彼は大スターの女優ミランから映画の主役に抜てきされ、伝説の殺し屋カールという役を演じることになる。この大きなチャンスに愚直なまでに役に入り込んでいくウェイだったが、そのことがやがて周囲を思いがけないかたちで巻き込んでいく。ミランとその弟で映画監督のミラーが画策していた計画も次第にコントロールを失っていき、それぞれの思惑が交錯する中、次々と予期せぬ展開が巻き起こる。

 

本作は、三谷幸喜監督・脚本の『ザ・マジックアワー』を中国でリメイクしたコメディ。喜劇集団「開心麻花(カイシンマーファー)」のメンバーが中心となって製作しており、中国では7ヶ月にわたるロングラン上映となり、2022年の中国映画興行収入ランキングで3位となる大ヒットを記録した。

 

©New Classics Media

 

映画『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』は、7月8日(土)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や神戸・三宮のkino cinéma神戸国際で公開。

三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』が中国でリメイクされて大ヒット!?そんなことが起きていたことを本作のニュースリリースで知った。本作を手掛けた「開心麻花(カイシンマーファー)」は「北京開心麻花娯楽文化メディア有限公司」の略称とのこと。2003年に創業して以来、舞台公演を基軸に映画制作やバラエティ番組出演、さらには専門劇場の運営などを手掛けているようで、日本でいえば、吉本興業のような存在!?そんな会社が日本に目を向けたならば、三谷幸喜さんに注目するのは当然の流れだろうか。

 

『ザ・マジックアワー』のリメイクということで、大まかなストーリーの流れは同じだ。売れない役者が騙されて殺し屋を演じることになりアッと驚く展開になっていく様子をコメディタッチで描かれていく。本作が特に優れていると感じるのは、中盤で、役者のウェイに真相が明かされてからだ。そこからは役者としての悲哀がたっぷりと描かれ、ヒューマンドラマの要素が大きくなり、本作から「映画」への愛情が十分に伝わってくる。『こんにちは、私のお母さん』が大ヒットした中国だからこそ、中国コメディのエッセンスが凝縮された今作がヒットすることが納得できた。オリジナル版に勝負を挑み、独自の要素を加えることでおもしろいリメイク作品が作り上げられる。本作も一見の価値ある作品だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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