小学6年生の男子達の葛藤と前進、出会いと旅立ちを描い『雑魚どもよ、大志を抱け!』がいよいよ劇場公開!
©2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
昭和末期のある地方を舞台に、小学6年生の少年達の葛藤と成長を描き出す『雑魚どもよ、大志を抱け!』が3月24日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』…
地方の町に暮らす小学生の瞬は、乳がんを患う母の病状よりも、中学受験のため無理やり学習塾に入れられそうなことを心配していた。そんな彼の周囲には、犯罪歴のある父を持つ親友・隆造や、いじめを受けながらも映画監督を目指す西野ら、それぞれ問題を抱えながらも懸命に明日を夢見る仲間たちがいた。ある日、瞬はいじめを見て見ぬ振りしたことがきっかけで、友人たちとの関係がぎくしゃくするようになってしまう。
本作は、『百円の恋』の脚本や『喜劇 愛妻物語』の監督で知られる足立紳さんが、少年たちの葛藤と前進をつづった小説「弱虫日記」を自らのメガホンで映画化した青春映画。関西ジャニーズJr.の人気グループ「Boys be」の池川侑希弥さんが映画初主演を務め、両親を臼田あさ美さんと浜野謙太さん、親友・隆造の父を永瀬正敏さんが演じる。
©2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、3月24日(金)より全国劇場にて公開。関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7や難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
本作は、足立紳監督が20年以上かけてようやく映画となった作品。師事していた相米慎二監督から、本作のもとになった脚本を褒められたことがあり、時代が進むにつれて今撮ることが出来るのか苦悩しながら念願の作品だ。本作に登場するキャラクターは子供も大人も皆が虚勢を張っている。相対する人間の前では気を張っているが、中身は空っぽかもしれず、不意打ちされるといとも簡単に崩れてしまう。視点を変えれば、不意打ちをした人間には相手にはない長けているものがある。そんな一長一短があってこそのキャラクターが多く登場しており、どうしても憎めず愛らしささえ感じてしまう。作品を観始めれば、どこかで共感できたり応援したくなったりするキャラクターがいれば、本作に存分にのめり込めるのではないか。昭和が終わる頃のとある地方の町を舞台にしており、ちょっとしたノスタルジーに浸ることが出来る世代もいることだろう。されど、いつの時代にも通ずる少年時代の青春を描いている。足立紳さんが関わっている作品ならではの愛らしい笑いと共に、未来に向かって突き進んでいく希望の物語が詰まっていた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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