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不審な男を匿ったら愛するバンドのリーダーだった…異色なアナーキックラブストーリー!『ディナー・イン・アメリカ』がいよいよ劇場公開!

2021年9月17日

(C)2020 Dinner in America, LLC. All Rights Reserved

 

孤独なパンク好き少女が不審な男を家に匿うが、その男こそ、彼女の愛するパンクバンドの覆面リーダーで、という一風変わった恋物語を描く『ディナー・イン・アメリカ』が9月24日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ディナー・イン・アメリカ』は、パンクロック好きの孤独な少女が、敬愛するパンクバンドの覆面リーダーを匿ったことから巻き起こる騒動を描いた異色ラブストーリー。過保護に育てられた臆病な少女パティは、孤独で単調な毎日を送っていた。そんな彼女にとって、パンクロックを聴くことだけが、平凡な人生から逃避できる唯一の楽しみだった。ある日、パティはひょんなことから、警察に追われる男サイモンを家に匿う。なんと彼の正体は、パティが大好きなバンド「サイオプス」の覆面リーダーであるジョンQだった。

 

本作では、パティを『ミスエデュケーション』のエミリー・スケッグス、サイモンをリメイク版『エルム街の悪夢』のカイル・ガルナーが演じた。共演に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのリー・トンプソン、『24 TWENTY FOUR』シリーズのメアリー・リン・ライスカブ。俳優ベン・スティラーがプロデューサーに名を連ね、『バニーゲーム』のアダム・レーマイヤーが監督を務めた。

(C)2020 Dinner in America, LLC. All Rights Reserved

 

映画『ディナー・イン・アメリカ』は、9月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、9月24日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸御池のアップリンク京都、10月22日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

アナーキーな生活を送るサイモンと、ペットショップで働く地味な女の子パティ。まるで正反対な二人が出会って惹かれ合うまでのストーリー、というのが本作のあらすじだが、これは単なる一風変わったラブコメではない。マジョリティーに中指を立てたパンク映画だ。

 

全く違う世界で生きる二人は、周囲に疎まれながらも心に揺るがないポリシーを秘めている。お互いの内なる情熱に気づいた時、何事にも斜に構えていたサイモンは素直に、臆病だったパティは大胆になっていく。特に、最初は野暮ったく思えていたパティがどんどん魅力的に見えてくるのがおもしろい(きっとそれはサイモンの視点なのだろう)。作中ではそれぞれが歌うシーンがあり、サイモンとパティが自分達で書いた歌詞にも注目してもらえたら。不器用な二人の気持ちが正直に表現されており、本作のメッセージを感じられるシーンとなっている。

 

世間の常識は時代とともに少しずつ変わっていくが、移ろいやすい常識に対していつの時代も変わらないものこそが「反骨精神」であり、誰にも左右されることのない自分自身を貫くことだ、と本作は教えてくれた。そして、たった一人でも同じような気持ちを持つ人と出会えたのであれば、それは最高の人生だ。

fromマエダミアン

 

本作は、出会うことのなかった点と点が繋がり、その瞬間に美しいスパークを煌めかせるような映画。マイノリティで排除されていた存在同士が、力を合わせて社会へ派手に噛みつく爽快感が味わえる。更には、ラブ・ストーリーと共にパンクで和えたような奇抜さも同時に漂わせいく。まさにおもしろく、周囲にオススメしたくなる作品。

 

ファーストクレジットから、飛ばし気味で「危なそう」「なにこの変な映画!」となるような胸の高まりを感じた。 特に、ベーコンを素手で触る描写は厭らしさを通り越して吐き気を催したが「無茶苦茶だ」と感じる暇さえ与えないパンクな展開に心躍る。

 

サイモンが起こす放火等の行動は社会に反することなので同意しがたい。だが、彼を通して、本作が云いたいことが真っ直ぐに突き刺さり、”もっとやってやれ!”と放ちたくなってしまう。自身を理解してくれない家族やプライドのない仲間たち、サイモンの家族に会った後、パティが発した「私をバカだと思う?」に対して、サイモンが真剣な眼差しで否定するシーンは印象的で心が動かされた。サイモンを象徴とする”はみ出し者”で沢山傷ついてきた人間がパティに心から言う関係性がつくづく良い。今年のベスト10に入れることは必至、心からオススメの映画。

from君山

 

久しぶりに出会えた!王道パンクロックムービー!開幕早々の汚い描写は、パンクムービーではご愛嬌!終始Fワード連発のアクセル全開で進む本作!しかし、随所に魅せる、その緩急に惹かれていく…ドストレートなパンクを貫くサイモンに、徐々に光を放つパティ。バカやってはいるんだけども、観ていてこの破滅的な二人に惹かれていくのは、シド&ナンシーや、カート&コートニーの様なものを感じるからかもしれない!

 

最近、歳だ、ヒヨっちまった、と感じているそこのお前!この映画、一本キメやがれ!この秋、シンプルにオススメする一作!

from関西キネマ倶楽部

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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