空に浮かぶ誰もが幸せに暮らせて何もかもが完璧な理想郷を舞台に、ドラえもんたちが大冒険を繰り広げる『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』がいよいよ劇場公開!
©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2023
誰もが完璧になれる楽園に隠された謎を、のび太たちが解き明かしていく『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』が3月3日(金)より全国の劇場で公開される。
空に浮かぶ理想郷を舞台に、ドラえもんとのび太たちが繰り広げる冒険を描く。空に浮かぶ謎の三日月型の島を見つけたのび太は、ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船「タイムツェッペリン」で、その島を目指して旅立つ。やがてたどり着いたその場所は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園「パラダピア」だった。ドラえもんとのび太たちは、そこで何もかも完璧なパーフェクトネコ型ロボットのソーニャと出会い、仲良くなる。しかし、その夢のような楽園には、大きな秘密が隠されていた。
本作は、国民的アニメ「ドラえもん」の長編映画42作目。『リーガルハイ』『コンフィデンスマンJP』シリーズなど数々のヒット作や、2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』などで知られる人気脚本家の古沢良太さんが、映画「ドラえもん」の脚本を初めて手がけた。パラダピアに暮らすパーフェクトネコ型ロボットのソーニャの声を、これが声優初挑戦となる「King & Prince」の永瀬廉さんが担当。そのほか、人気声優の井上麻里奈さん、水瀬いのりさん、「南海キャンディーズ」の山里亮太さん、タレントの藤本美貴さんがゲスト出演。監督はテレビアニメ「ドラえもん」の演出を数多く手がける堂山卓見さんが務めた。
©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2023
『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は、3月3日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマ、難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
「映画ドラえもん」という枠組みの中で、作り手達が様々なことに挑戦しているのが、本編からも窺える。昨年の『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』でも感じたが、個人から国の規模に至るまで、私たちに考えるきっかけを与えてくれるような作品が増えつつある「映画ドラえもん」シリーズ。まさに児童向けアニメのお手本のような位置を走ってくれる。
社会から完璧を求められる子供たちにとって理想郷とも云えるパラダビアは、誰もがパーフェクトになれる夢の楽園。暴力的でなくなったジャイアンや、意地悪をしないスネ夫など、ドラえもんシリーズでは定番となりつつあるジャイアン達の美化ネタだが、本作は改めて別の角度から一石を投じる。子供達は本作を観て何を思うだろうか…家族で観て語り合うのにも最適な内容なだけに、春休みに家族で観るならば、まず間違いない一作だ。
力を入れているのは脚本だけでなく、近年はサウンド面でもドラえもんは評価すべき点が多い。前作は音の定位感についての拘りも素晴らしく、アクション映画としてのクオリティの底上げを担っていた。本作は前作と変わって戦闘が減るが、日常の些細なシーンでのレンジの広さや、戦闘時などの音のメリハリが良い。10都府県の11劇場にて、前作に引き続きドルビーアトモス上映が実施されるので、鑑賞予定の方は、是非ともドルビーアトモス上映をお勧めしたいところだ。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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