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映画に夢中になった1人の少年が問題を抱える家族に向き合いながら、映画監督になる夢を追い求める『フェイブルマンズ』がいよいよ劇場公開!

2023年2月27日

(C)2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.

 

初めて訪れた映画館で映画に夢中になった少年が、家族の絆と葛藤、色々な人たちとの出会いを経て成長する様を描く『フェイブルマンズ』が3月3日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『フェイブルマンズ』…

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。

 

本作は、『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク』等、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。サミー役は新鋭ガブリエル・ラベルが務め、母親は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『マリリン 7日間の恋』等でアカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズ、父親は『THE BATMAN ザ・バットマン』『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のポール・ダノが演じるなど実力派俳優が共演。脚本はスピルバーグ自身と、『ミュンヘン』『リンカーン』『ウエスト・サイド・ストーリー』等スピルバーグ作品で知られるトニー・クシュナー。そのほか撮影のヤヌス・カミンスキー、音楽のジョン・ウィリアムズら、スピルバーグ作品の常連スタッフが集結した。第95回アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優(ジャド・ハーシュ)ほか計7部門にノミネートされた。

 

(C)2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画『フェイブルマンズ』は、3月3日(金)より全国劇場にて公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマ梅田ブルク7、難波のTOHOシネマズなんばなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

スティーブン・スピルバーグ監督の子供の頃、6歳から17歳までの約11年間の出来事をベースにして描いている本作。6歳の頃、お父さんとお母さんに『地上最大のショウ』というサーカス映画に連れられ、原体験的作品となっていく。お気に入りのシーンを再現するべく、Nゲージを使って大胆なことをしでかすことで映画撮影を理解していく姿が微笑ましい。コンピュータ技術者であるお父さんは科学として映画を伝え、お母さんは芸術の一つとして映画を伝えていく。両親が逆のタイプであることが結果的に良くないことになっていくが、スピルバーグ監督のフィルモグラフィを考えてみると、両方の要素を両親から培っていたことが理解できる。そして、13歳にもなるとボーイスカウトの友達を集めて戦争映画まで撮ってしまう。まさに若き映画監督の誕生である。しかし、成長していくにつれ、ユダヤ人である自身のアイデンティティが揺さぶられ、映画に探求していくしか道がなかった。道を究めていくため、ハリウッドにも潜り込んでいく。そこで奇跡的な経験をしながらも、現在のスティーブン・スピルバーグ監督になっていくわけで…涙ぐましい経験や努力を経て映画監督になっていったことが伝わってくる、実に愛すべき映画作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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