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娘の奪還に命を懸けた女性の実話を基に、メキシコの誘拐ビジネスの闇を描いた社会派ドラマ『母の聖戦』がいよいよ劇場公開!

2023年1月16日

(C)MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA

 

娘を誘拐され身代金を奪われた女性が危険を顧みず犯罪組織を追う『母の聖戦』が1月20日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『母の聖戦』は、誘拐ビジネスが横行するメキシコを舞台に、我が子を取り戻すべく奔走する母親の姿を、実話をもとに描いた社会派ドラマ。メキシコ北部の町で暮らすシングルマザーのシエロは、10代の娘ラウラを犯罪組織に誘拐されてしまう。犯人の要求に従って身代金を支払うも娘は返してもらえず、警察にも相手にされない。自らの手で娘を救うべく立ち上がったシエロは、軍のパトロール部隊を率いるラマルケ中尉と協力関係を結んで調査していく中で、誘拐ビジネスの血生臭い実態を目の当たりにする。

 

本作の製作陣には『ある子供』のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督、『4ヶ月、3週と2日』のクリスティアン・ムンジウ監督、『或る終焉』のミシェル・フランコ監督が名を連ね、ルーマニア出身のテオドラ・アナ・ミハイが長編劇映画初メガホンをとった。2021年の第34回東京国際映画祭コンペティション部門では『市民』のタイトルで上映され、審査員特別賞を受賞している。

 

(C)MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA

 

映画『母の聖戦』は、1月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

犯罪組織による誘拐ビジネスが横行するメキシコ。2020年に826件の誘拐事件が報告されているが、治安当局への届出を前提とするこの件数であるため、鵜吞みに出来ない。届出率はわずか1.4%と云われ、実際には年間約6万件にもおよぶ誘拐事件が頻発していると推定され、多くの庶民が組織の報復を恐れて泣き寝入りを強いられている…という事実を知ると、本作が実話を基に描かれていることに納得してしまう。ちょっとしたことで目を付けられ、気づいた時には誘拐されて行方知れず。下手に動いてしまえば返り討ちにあうしかない。本当にどうしようもない状況下、本作の主人公であるシングルマザーのシエロは単独で行動し、可能な限りの見方を作り、手がかりを追っていく。当てがなく暗中模索の中で、行き当たりばったりではあるが、実際の事件も同様の状況下で、関係者を見つけていったのだろう。もし同様の立場になったとしたら、どこかに光があると思って行動できただろうか。ラストで母が見た光の先にあったものは一体何だったんだろうか、如何様にも察していきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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