ティ・チャラを失い、国王が不在となったワカンダに“海の帝国”の脅威が迫る『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がいよいよ劇場公開!
(C)Marvel Studios 2022
若き王ティ・チャラの遺志を継いだ母と妹、そしてワカンダの民が、新たな危機に立ち向かう姿が描かれる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が11月11日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、マーベル・シネマティック・ユニバースの一作として世界的大ヒットを記録し、コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした『ブラックパンサー』の続編。国王ティ・チャラを失い、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に座り、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな脅威が迫っていた。
『ブラックパンサー』で主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に死去したが、代役を立てずに続編を製作した。監督・脚本は前作から引き続きライアン・クーグラーが担当。ティ・チャラの妹シュリ役のレティーシャ・ライト、母ラモンダを演じるアンジェラ・バセットをはじめ、ルピタ・ニョンゴ、マーティン・フリーマン、ダイナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、フローレンス・カスンバらが前作キャストが再登場。新たに「フォーエバー・パージ」などで知られるテノッチ・ウエルタが参加した。
(C)Marvel Studios 2022
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、11月11日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや梅田ブルク7、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
今回、ディズニーより、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の完成披露試写会に招待頂きました。突然の父の死によって、国王とブラックパンサー、ふたつの使命を引き継ぐことになったティ・チャラの物語だった前作『ブラックパンサー』。公開後には続編製作の報せがあったが、まさか2020年8月にチャドウィック・ボーズマンが大腸癌で亡くなるとは…プロジェクトが大きく変更することになっただろうが、新たにティ・チャラ役を立てることなく、見事に続編を完成させたことに拍手を送りたい。
とはいえ、本作は、悲しみから始まらざるを得ない。国王ティ・チャラを失い、悲しみに包まれるワカンダで執り行われる国葬。アフリカン・カルチャと鉱石ヴィブラニウムによって独特の先進的な葬儀が行われていくことは興味深い。とはいえ、いつまでも喪に服しておくわけにはいかない。世界各国からヴィブラニウムが狙われる恐れがあり、屈強な国として維持していく必要がある。本作の場合は、ワカンダ以外の場所でヴィブラニウムを見つけようとしたことから始まる物語。最終的に世界の危機を迎えるかもしれない戦いにまで発展していっており、このストーリー展開は、前作以上におもしろい。ポスター画像や予告編にも登場する新たなブラックパンサーは、体型から察するにあのキャラクターかと思うかもしれないが、そこに至るまでのプロセスは実に興味深かった。驚きと共にドラマチックな展開が待っているので期待して間違いない。最終的に、本作は慈愛に満ちた物語であると感じている。今後も幾度もヴィブラニウムが狙われていくのだろうが、高い志を以てワカンダやブラックパンサーが在り続けていくのだろう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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