鳴かず飛ばずの地下アイドルがSMの世界に目覚める過程を捉えたフェイクドキュメンタリー『愛してる!』がいよいよ関西の劇場でも公開!
(C)2022 日活
SMラウンンジに女王様としてスカウトされた地下アイドルが、人気の女王様に出会い、新しい世界に目覚め、トップを目指す様を描く『愛してる!』が10月7日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『愛してる!』…
ドキュメンタリーの密着取材を受ける地下アイドルのミサは、SMラウンジ「H」のオーナーから、女王様の素質があると見込まれスカウトされる。困惑するミサだったが、人気女王様カノンとの出会いを通して、知らなかった快感に目覚める。そして、アイドルとSMの世界双方で上を目指そうと決意をするが……。
本作は、日活ロマンポルノ50周年を記念し、それぞれ異なる個性をもった3人の監督が作品を手がけるプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された3作品のうちの第2弾。『貞子vs伽椰子』『不能犯』等ホラーやサスペンス作品を得意とする白石晃士監督がSMを題材に取り上げ、主人公のアイドルが自分でも知らなかった本性に目覚め、解放されていく様子をポップに描いた。
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映画『愛してる!』は、関西では、10月7日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・九条の京都みなみ会館、10月8日(土)より神戸・元町の元町映画館で公開。
白石晃士監督ならではのフェイクドキュメンタリーな作風に日活ロマンポルノでSM!?どうなっていくのか先が読めないけど、とにかくおもしろいことは間違いない!と思って観ていたら、いきなり面喰ってしまった。本当に不意打ちを食らったような気分になり、只事ではない作品であることを認識せざるを得ない。
そして、あの髙嶋政宏さんが本人役で登場!たしか「変態紳士」なる本を出版されていたと思い出したが、生粋のSM好きであることを公言していたら、こういった作品に企画監修含め出演されるんですね。SMを扱った日本映画も近年ではちらほらと公開されてきたが、これだけストイックにSMと向き合った作品はなかったのでは。地下アイドルと組み合わせた作品は日活ロマンポルノだからこそ制作できる作品だ。自我の解放なるものを存分に楽しみ考えてみよう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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