欲しいものがなんでも手に入る不思議なトンネルに足を踏み入れた少年少女のひと夏を描く『夏へのトンネル、さよならの出口』がいよいよ劇場公開!
(C)2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
トラウマを抱えた少年と、クラスになじめない転校生の少女が、不思議なトンネルを調べるひと夏を描く『夏へのトンネル、さよならの出口』が9月9日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『夏へのトンネル、さよならの出口』…
とある田舎町で噂されている「ウラシマトンネル」。その不思議なトンネルに入ると、あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入るのだという。掴みどころがない性格に見えて過去の事故が心の傷となっている高校生・塔野カオルは、芯の通った態度の裏で自身の理想像との違いに苦悩する転校生・花城あんずと、トンネルを調査してそれぞれの願いをかなえるため協力関係を結ぶ。
本作は、第13回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞と審査員特別賞をダブル受賞した八目迷さんの小説「夏へのトンネル、さよならの出口」をアニメーション映画化。『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士さんが主人公カオル、『いなくなれ、群青』の飯豊まりえさんが転校生あんずの声を演じる。『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の田口智久さんが監督・脚本を手がけ、『映画大好きポンポさん』のCLAPがアニメーション制作を担当した。
(C)2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
映画『夏へのトンネル、さよならの出口』は、は、9月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7や難波のTOHOシネマズなんば、京都・七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸の OSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開。
あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入る、と云われる「ウラシマトンネル」を偶然発見してしまった高校生の男女が織り成す物語。トンネルの向こう側にある世界を中心にしてストーリーが展開される作品が大いに傾向にあるが、本作は一味違う。トンネルの中にある時間軸について、現代の機器を用いて調べていく手段は、まさにリアリティーラインに準えたSF作品としておもしろい。そして、塔野カオルと花城あんずのそれぞれが追い求める欲しいものの在り方には、熱い思いや刹那さが込められており、青春映画として十分に良く仕上がっている。俳優だけでなく声優としての出演作品も多い飯豊まりえさんが花城あんずの如く本作を引っ張っており、行きつく先に合った2人の不思議な関係性が印象に残る一作であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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