ヒーロー映画の主役俳優が事故によって記憶を失い、自分を本物のヒーローだと思い込んでしまう様子が描かれる『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』がいよいよ劇場公開!
(C)CINEFRANCE STUDIOS – BAF PROD – STUDIOCANAL – TF1 STUDIO – TF1 FILMS PRODUCTION
ヒーロー映画の主役に選ばれた売れない役者が撮影に臨むものの、不慮の事故で記憶を失った後の顛末をユーモアを交えて描く『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』が7月15日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』…
警察署長の父の反対を押し切って夢を追い続ける売れない役者セドリックは、新作映画「バッドマン」の主役に抜てきされる。それは“バッドモービル”に乗って宿敵“ピエロ”と戦う“バッドマン”の活躍を描いたヒーロー映画で、セドリックは体を鍛え上げ、武術を学んで撮影に臨む。撮影初日を無事に終えようとした頃、妹から父が倒れたという連絡が入る。慌てたセドリックは衣装のバッドスーツを着たままバッドモービルに乗って病院へと急行するが、その途中で事故に遭い記憶を失ってしまう。
本作は、フランス映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』のフィリップ・ラショーが監督・主演を務めたコメディアクション。共演にも『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』のメンバーが顔を揃える他、『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』のジャン=ユーグ・アングラードも出演。
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映画『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』は、7月15日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
『バッドマン』というタイトルからして、DCネタが多いのかと思いきや、原題は『super héros malgré lui』。あまり強調されず、MARVELネタが意外にも多く感じた。コミックというよりも、MCU側のネタが多く見受けられたが、同じMARVEL映画でも「X-MEN」シリーズ等からフィーチャーしてくれていたのは嬉しいポイント。映画的なスローな動きを駆使した意表を突く笑いであったり、コメディ調で進んでいく物語の中にハートフルな展開が用意されていたりと、緩急がクセになってしまう中毒性もある。
『シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション』の時にも感じたことだが、たとえパロディであったとしても手抜きをしないフィリップ・ラショーの姿勢が本作でも健在。アクションシーンはしっかり撮り、真似るところは徹底的に真似ていた。原作へのリスペクトを感じるイジりにファンであっても決して不快な気持ちにさせないのが彼の生み出す作品の魅力といえる。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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