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罪を犯した“前科者”たちの更生・社会復帰を目指して奮闘する保護司の姿を描いた『前科者』がいよいよ劇場公開!

2022年1月26日

(C)2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

 

罪を犯した者や非行に走った者への更生と社会復帰を目指し寄り添う保護司の女性と模範的な前科者の関係を描く『前科者』が1月28日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『前科者』は、罪を犯した前科者たちの更生、社会復帰を目指して奮闘する保護司の姿を描いた漫画の映画化作品。保護司を始めて3年となる阿川佳代は、この仕事にやりがいを感じ、さまざまな前科者のために奔走する日々を送っていた。彼女が担当する物静かな前科者の工藤誠は順調な更生生活を送り、佳代も誠が社会人として自立する日を楽しみにしていた。そんな誠が忽然と姿を消し、ふたたび警察に追われる身となってしまう。一方その頃、連続殺人事件が発生する。捜査が進むにつれ佳代の過去や、彼女が保護司という仕事を選んだ理由が次第に明らかになっていく。

 

本作は、原作・香川まさひとさん、作画・月島冬二さんによる漫画を『あゝ、荒野』の岸善幸監督のメガホン、有村架純さんと森田剛さんの共演で映画化。佳代役を有村さん、誠役を6年ぶりの映画出演となる森田さんが演じるほか、磯村勇斗さん、リリー・フランキーさん、木村多江さんらが顔をそろえる。なお、主人公の佳代が新人保護司として奮闘し、成長する姿を描く連続ドラマ版「前科者 新米保護司・阿川佳代」(全6話)が2021年11月にWOWOWで放送され、その後の公開となる映画版は、原作にないオリジナルストーリーで描かれる。

 

(C)2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

 

映画『前科者』は1月28日(金)より全国の劇場で公開。

保護司(ほごし)は、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員で、犯罪や非行に陥った人の更生を任務とする。だが、俸給は支払われないため、事実上はボランティアだ。犯罪や非行に陥った人の更生を任務とするならば、大変な仕事であることは容易に想像できる。定期的に面談を行うだけでなく、様々な心のケア必要だろう。そんな仕事が無報酬であることは理解しがたい。それでも、志を以て保護司の仕事をしている方は尊敬に値する…と簡単に云えることはではないと十分に承知の上で書いてみる。

 

そんな保護司を担う役を演じたのは、有村架純さん。これまでに演じたことがない役であるが、静かな佇まいの中に確固たる信念をもったキャラクターを見事に演じきっていた。さらに、彼女が対峙する前科者を演じた俳優達は、連続ドラマ放送時から驚かされる。大東駿介さんや古川琴音さん、石橋静河さんがこれまで演じてきた役では観たことがない表情や雰囲気を表現していた。今作では、森田剛さんが見事に演じている。スクリーンに映し出されるのは、森田剛さんであるが、森田剛さんであって森田剛さんではないようにすら思えてくる変貌ぶりだ。さらには、謎の男として登場する若葉竜也さんの役への憑依ぶりには目を見張るものがある。彼等は役作りをどのようにしてきたのか、インタビューする機会があれば、是非ともじっくりと聞いてみたい。ストーリーについては作品の性質上多くは語れないが、役者の演技力を楽しみに観てもらって、最終的に素晴らしい作品であることが伝わったら幸いだ。

 

 

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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