寂しがり屋の少女に拾われた子犬が一夜明けると愛情の分だけ巨大化!?『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』がいよいよ劇場公開!
(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
寂しがりやの少女と、ある日突然大きくなってしまった彼女の子犬をめぐって起きる騒動や人間模様を描く『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』が1月21日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』は、アメリカの児童文学作家ノーマン・ブリッドウェルの名作絵本「クリフォード おおきなおおきなあかいいぬ」を実写映画化。ニューヨーク、マンハッタンの公園で、寂しがり屋の少女エミリーに拾われた赤い子犬クリフォード。エミリーからの愛情を一身に受けたクリフォードは、ある日突然、驚くほど大きくなってしまう。大企業の社長にさらわれそうになったクリフォードを守るため、エミリーや友人オーウェン、エミリーのおじさんケイシー、さらに個性豊かな近所の人々も奔走する。
本作では、監督を『アルビン4 それいけ!シマリス大作戦』のウォルト・ベッカーが務め、音楽を『グレイテスト・ショーマン』のジョン・デブニーが担当。ダービー・キャンプ、ジャック・ホワイトホールらが出演し、日本語吹替えを花澤香菜さんらが務める。
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映画『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』は、1月21日(金)より全国の劇場で公開。
不思議な動物保護者から託された赤い子犬に愛情を注いでいたら、朝起きてみると、でっかくなっちゃっていた…奇想天外なあらすじだけど、真の愛情が試される素敵な物語に仕上がっている。もし実際にこんなことが起きていたら、嬉しくなりそうな気がしないでもない。でも、やっぱり本作のような大変な出来事がいくらでもありそうだ。されど、舞台はニューヨーク。多様な人間にあふれている都市ならば、巨大な赤い犬がいたとしても当たり前なの!?そんな描写も挟み込まれているのもおもしろい。とはいえ、利益を生み出そうと画策する怪しい人間も登場するので、ストーリーの転がし方も興味深かった。
最終的に、でっかくなっちゃったクリフォードが象徴しているのは、多様性。1963年にアメリカの児童文学作家ノーマン・ブリッドウェルが発表した作品は、まさに現在に通じるメッセージが託されていることに驚かされた。ウィットに富んだ作品を世に送り出しながら、年齢問わず響くストーリーがあることに気づかされる。人間がペットを愛し、ペットが人間を愛する気持ちを大切にしながらも、現代の作品としてアップデートしたウォルト・ベッカー監督含め、製作陣にも信頼を寄せたい。時代に合わせたテーマを以て、続編も出来るかな、と楽しみにしておこう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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