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ベトナムにおけるオーストラリア軍の超近接戦描く『デンジャー・クロース 極限着弾』がいよいよ全国の劇場で公開!

2020年6月16日

(C) 2019 TIMBOON PTY LTD, SCREEN QUEENSLAND AND SCREEN AUSTRALIA

 

ベトナム戦争でオーストラリア軍108人がベトコン2000人と対峙した“ロングタンの戦い“を描いた『デンジャー・クロース 極限着弾』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う全国的な緊急事態宣言の解除を受け、6月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』は、ベトナム戦争でオーストラリア軍と南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が繰り広げた「ロングタンの戦い」を映画化したオーストラリア製戦争アクション。1966年8月18日未明の南ベトナム。ヌイダット地区にあるオーストラリア軍司令部の基地がベトコン部隊による砲撃を受ける。ハリー・スミス少佐率いるオーストラリア軍の部隊が発射地点を突き止めるため偵察に向かうが、農園地帯のロングタンで敵部隊に包囲され、容赦ない攻撃にさらされてしまう。味方からの応援も容易に駆けつけることができないジャングルで絶体絶命の危機に陥ったスミス少佐の部隊は、基地本部に連絡し、目前にいる敵への後方から迫撃砲=「極限着弾(デンジャー・クロース)」を要請するが…

 

本作は、『荒野にて』のトラヴィス・フィメルがスミスを演じるほか、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグも参加。『殺し屋チャーリーと6人の悪党』のクリフ・ステンダースが監督を務めた。

 

(C) 2019 TIMBOON PTY LTD, SCREEN QUEENSLAND AND SCREEN AUSTRALIA

 

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』は、6月19日(金)より大阪・梅田の梅田ブルク7、京都のT・ジョイ京都、神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドをはじめ、全国の劇場で公開。

※今後改めて政府・行政から劇場へ休業要請が出たり、不測の事態で再度延期や公開中止になる可能性もあります。

デンジャー・クロース、味方にも砲撃が届くほどの超至近距離での交戦を表す。自らの命も危ない状態になりかねない状況にさらされた中での援護砲撃である。それほどまでに、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)との闘いは壮絶なものであった。ベトナム戦争当時を生きていない者が観ても、どれほど過酷な戦地であったことが伝わってくる。先日、『地獄の黙示録 ファイナルカット』を映画館で観たばかりだった。当時の状況下における地獄の日々を描いているが、本作も、これでもかと鮮烈に描いている。冒頭のシーンでは、夜の急襲が描かれていく。戦地であるはずなのに、これほどまで落ち着いていられるものなのかと疑ってしまう描き方だ。『地獄黙示録』でも描かれた慰問コンサートシーンもあるが、それらは、その後に訪れる戦場と対比して象徴的に挿入されているシーンであると気づかされる。

 

オーストラリア軍の戦地にいるほとんどは徴収兵。平均年齢21歳の若者達だ。戦場経験がないなかで、少佐などの隊長たちが皆を引っ張っていく。一瞬の判断を誤ってしまえば、未来ある若者達の命を奪ってしまう。そんな過酷な状況下で、通信機を使って連絡を取り合いながら、指揮を執っていく。その緊張感たるや観ている側にも伝わってくる。ふと冷静になってみれば、そんな戦場をこれほどまでに再現しようとした意気込みがあると気づかされた。もちろん、デジタル技術も欠かせない。どこからともなく飛び交ってくる銃弾と砲撃を表現するためにここまでする必要があったのだ。こんな場に遭遇したくはないと思わせてくれる緊迫した臨場感、大いに劇場で体感してほしい。

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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