森田芳光監督生誕70周年記念「森田芳光70祭」開催!シネ・リーブル梅田でも特集上映実施!
森田芳光監督生誕70周年記念(没後10年)として、様々なハードルを乗り越え、ほぼすべての作品をBlu-ray化したボックスセット、記念本出版、ゆかりの劇場での特集上映、海外でのレトロスペクティブ上映など、夢のプロジェクト「森田芳光70祭」が始動。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で10月22日(金)より特集上映が開催される。
森⽥芳光監督は、1950年1⽉25⽇東京都渋⾕⽣まれ、⽇本⼤学芸術学部放送学科に進学後、⾃主映画製作を開始、⼤きな話題を呼ぶ。1981年に若い落語家を主⼈公とした『の・ようなもの』で⻑編映画監督デビュー。1983年には松⽥優作さん主演の『家族ゲーム』でキネマ旬報ベスト・テン1位、第7回⽇本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞など、主要映画賞を総なめ、その後も数多くの名作や話題作を世に送り出してきた。2011年12月に61歳で逝去。今なお全世界に多⼤なる影響を与え続けている。
2018年には、「2018年の森田芳光 -森田芳光全作品上映&史上初!ライムスター宇多丸語り下ろし-」と題して、2018年11月3日から12月16日までの毎週末に東京の文芸座にて、森田芳光監督作28本をRHYMESTERの宇多丸さんと森田監督の夫人である三沢和子さんによるトークショー付きで上映する企画を開催。トークショウは宇多丸さんの綿密な下調べと、三沢さんの貴重な証言が掛け合わされた非常に濃厚な内容となった。のちに、その内容について加筆修正され、「キネマ旬報」で連載され、読者賞を受賞している。この内容にさらに膨大な加筆が施された上に、森田監督と同時代にデビューした映画監督達や森田作品に欠かすことのできない俳優達、森田組を支えたスタッフ達や後輩監督達、森田監督の遺伝子を別の領域で受け継ぐクリエイター達といった各界の第一線で活躍する面々50名以上が、それぞれに思い入れのある森田監督作品について、あるいは森田監督の姿について、原稿を書き下ろし、またはインタビューにこたえた内容が盛り込まれた書籍「森田芳光全映画」が9月16日に出版された。
そして、現在、監督の映画館で森田芳光監督の映画人生を辿る特集上映の旅を東京より開催中。関西では、10月22日(金)から11月11日(木)まで大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で開催。『の・ようなもの』『家族ゲーム』『ときめきに死す』『キッチン』『(ハル)』『間宮兄弟』『僕達急行A列車で行こう』の上映を予定している。
また、デビュー作『の・ようなもの』から最終作『僕達急行A列車で行こう』まで、貴重な特典を備えた「⽣誕70周年記念森⽥芳光監督全作品コンプリート(の・ようなもの)Blu-ray BOX」(完全限定版)を、12月20日(月)に発売(現在、先行予約受付中)。『の・ようなもの』『ボーイズ&ガールズ』『(本)噂のストリッパー』『ピンクカット太く愛して深く愛して』『家族ゲーム』『ときめきに死す』『メイン・テーマ』『それから』『悲しい色やねん』『愛と平成の色男』『キッチン』『おいしい結婚』『未来の想い出-ラストクリスマス-』『(ハル)』『失楽園』『39 -刑法第三十九条-』『黒い家』『模倣犯』『阿修羅のごとく』『海猫umineko』『間宮兄弟』『サウスバウンド』『椿三十郎』『わたし出すわ』『武士の家計簿』『僕達急行A列車で行こう』の26作品が収録される。
※『そろばんずく』に関しましては、版権元および関係者許諾が得られず、収録がございません。
他にも、CS各局での特集放映や外国でのレトロスペクティブ等も開催予定。さらなる情報に関する詳細は公式サイトまで。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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