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森見登美彦先生自身が12年経って心境の変化があった。「私」もほんのちょっとは成長しているんです…『四畳半タイムマシンブルース』浅沼晋太郎さんと中井和哉さんが京まふスペシャルステージに登場!

2022年9月17日

©2022 森⾒登美彦・上⽥誠・KADOKAWA/「」製作委員会

 

夏のある日、動かなくなったエアコンに困った学生たちが、タイムマシンを使ったことに端を発する騒動を描く『四畳半タイムマシンブルース』が9月30日(金)より全国の劇場で3週間限定全国ロードショー公開される。9月17日(土)には、京都で開催中の「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2022」にて、浅沼晋太郎さんと中井和哉さんが京まふスペシャルステージに登壇した。

 

映画『四畳半タイムマシンブルース』は、森見登美彦さんのベストセラー小説「四畳半神話大系」と劇団ヨーロッパ企画の人気舞台「サマータイムマシン・ブルース」がコラボレーションした小説「」をアニメ化。大学生の「私」が暮らす、京都・左京区の古びた下宿「下鴨幽水荘」。ある夏の日、下鴨幽水荘で唯一のエアコンが使えなくなってしまう。悪友の小津が昨晩、エアコンを水没させてしまったのだ。「私」が映画サークル「みそぎ」の明石さんと対策を協議していると、田村という名の見知らぬ男子学生が現れる。田村は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。その話を聞いた「私」は、タイムマシンで昨日の夜に戻り、壊れる前のリモコンを持ってこようと考える。しかし、小津たちが勝手気ままに過去を改変してしまい…
「私」役の浅沼晋太郎さん、明石さん役の坂本真綾さん、小津役の吉野裕行さんら、2010年に放送されたテレビアニメ版「四畳半神話大系」のキャストが再結集。森見さん原作の『夜は短し歩けよ乙女』も手がけたサイエンスSARUがアニメーション制作を担当した。[配給:KADOKAWA/アスミック・エース]

 

12年ぶりに「私」を演じた浅沼さんは「凄く嬉しかった半面、無茶苦茶不安でしたね」と告白。久しぶりに同じ役を演じることについて「緊張していますよね。嫌ですよね」と正直に話す。「成長している部分があると信じたいんですけど、成長したことで変わってしまっている自分がいる」と気づいており「ファンの方は過去作の続編だと思っている。『芝居の質が変わった?』と思われてしまうことも多々あるので…」と不安だった。完成した作品を観て、「私」が成長していると分かり「TVシリーズではどうしようもなかった。ただ、他のキャラクター達がどうしようもなかったのか。わりと引っ張っているな」と感じている。「わりとまとも。成長しているんだぁ」と感じると同時に「少しだけ寂しくなった」と漏らす。成長しない「私」が好印象でもあり「どうしようもないダメ大学生な感じが好きだった。嬉しいのが半分、寂しいのが半分」と素直に語った。自身の出演作品を見返すのが苦手で、素直に楽しめない中井さんは「めっちゃ面白かった」と開口一番。どんなに良く出来た作品に対しても自身の欠点を引き摺ってしまいがちだが「おもしろくない?これ?夢中になれる楽しい作品でした」とお気に入りで「仲間入り出来て本当に良かった」と感慨深げだ。

 

©2022 森⾒登美彦・上⽥誠・KADOKAWA/「」製作委員会

 

今作について、浅沼さんは「中村(佑介)さんが新たにデザインしたものがあり、全体的にオシャレ度が増した。POPになった。特に小津や明石さんのファッションも相まって、わりとTVシリーズより見やすくなったんじゃないか」と受けとめている。本作は、『四畳半神話大系』の続編ではなく「イメージ的には、ヨーロッパ企画の上田さんが書いた舞台『サマータイムマシン・ブルース』を『四畳半』のキャラクター達が演じている、という感覚がマッチしているかもしれない」と説く。なお、TVシリーズとの違いについては「3回生になっている」と明かし「あの関係が振り出しに戻っています。映画を観てから『四畳半神話大系』を観返してもらっても大丈夫なつくりになっています」と提案。また、ナレーションを担当しており「今回は、SF要素が強い作品になっているので、ナレーションでその場の解説や状況説明をしています。なので、TVシリーズより丁寧です」と明かしていく。TVシリーズの際には「ここに有益な情報は何もないので、聞き取れなくてもいいんです」と云われており「人間って息継ぎが大事なんだな」と確認し、今回は丁寧さを心掛けている。樋口師匠を演じた中井さんは「仲間入り出来ることが楽しかったですよ」と感慨深い。『夜は短し歩けよ乙女』から樋口師匠を演じているが、『四畳半神話大系』で樋口師匠を演じた藤原啓治さんから引き継いでおり「藤原さんの凄さを十二分に知っています」とプレッシャーも大きい。『四畳半神話大系』は偶然にTVで出会っており「異常な早口で喋っている。凄く引き摺り込まれた。おもしろいことやってんなぁ。凄いことやっているな」と驚かされた。「よもやこんなことになるとは思わず」と予想外だったが、『夜は短し歩けよ乙女』では緊張しきり状態に。今回、オファーを頂き「素直に嬉しかった」と喜び「それなりに伸び伸びとやらせて頂きました」と振り返る。

 

 

©2022 森⾒登美彦・上⽥誠・KADOKAWA/「」製作委員会

 

収録にあたり、浅沼さんは緊張しきりで「12年前の自分のクオリティを下げるわけにはいかない。超えなきゃいけないのかもしれない」とプレッシャーに苛まれていた。演出側で用意されていた尺よりも早く読んでしまっていた時があり「これでゆっくりだったら、ガッカリされません?」と逆に心配に。「私」が成長していることを寂しく感じ「自分の中に落とし込めておらず、納得できていないところがあり、途中で収録を止めて、監督や音響監督とディスカッションさせて頂いた」と打ち明ける。そこで、監督から「森見登美彦先生自身が、12年経って心境の変化があった。「私」もほんのちょっとは成長しているんです」と聞き、自身の中で納得し落とし込めた。そこからナレーションを録り直し、丁寧に時間をかけて作って頂き「スッキリと納得した」と自信がある。中井さんは、『夜は短し歩けよ乙女』では藤原啓治さんのこともあり励まされたが「今回は、ほっとかれた。言っても無駄だと思われた」と自虐的に話す。「どうしたっても、大学生であり神である。藤原さんが、神が大学生のふりをしている感じ。藤原さんがやっていたことは途方もねぇ」と今でも感じており「皆さんが導いてくださった」と謙遜。コロナ禍もあり皆がバラバラの収録だったが「不思議と、寂しくて孤独に感じることもなく楽しく演じられました」と思い返した。

©2022 森⾒登美彦・上⽥誠・KADOKAWA/「」製作委員会

 

ここで、『四畳半神話大系』と『『サマータイムマシン・ブルース』が悪魔的融合したことにちなみ、3つのテーマに沿って悪魔的融合させたいものを挙げてもらう大喜利を実施。まずは、屋台の食べ物について、浅沼さんは「屋台が大好きなんですが、やっぱり限度ありません?もっと食べたいな」といったことから「全部たこ焼きサイズにすればいいんじゃないか」と挙げ、お客さんの反応は微妙に。対して、中井さんは「むしろ綿菓子の大きさで、たこ焼き」と挙げ、お客さんは盛り上がっていく。次に、夏の風物詩について、合体させたら最高に夏を楽しめるものを聞かれ、中井さんは「流しそうめんとスイカ割り。竹でレールを作って上からゴロゴロと転がってきたスイカを下で迎え撃って粉砕する」と危険な遊びが。浅沼さんは「夏にひんやりするものは、プールとお化け屋敷。ウォータースライダーで滑りながら観るお化け屋敷」と凄いスピードで体感するものが提案された。最後に、京都の名所名物について組み合わせたら最高に京都を味わえるものについて聞かれ、浅沼さんは「湯豆腐とすき焼きを混ぜたらどうだ…あっさりすき焼きになるだけだな」と一旦は却下し「ようじやさんのあぶらとり紙で明石さんモデルを出したらどうだろうか」と提案し拍手喝采。中井さんは「金閣銀閣を作ってですね」と提案し、失笑を受けてしまう。だか負けじと「京都タワーの上に清水寺の舞台を。そこからバンジージャンプですね」と加えていった。

 

最後に、中井さんは「本当におもしろいです。ハッキリおもしろいと云える作品で良かったな。皆さんのお時間を1時間半ばかり頂ければ、くすっと笑えてあったかい気持ちになって、夏が過ぎていく寂しさもあれば、一歩進んだんだな、と清々しさもあり、良い気持ちになれる作品になっています」とメッセージを送っていく。浅沼さんは「SFとラブコメディと群像劇と…様々な要素が全部融合されているような幕の内弁当みたいな作品ですので、2022年の夏の思い出にして頂ければな」と思いを込め、京まふスペシャルステージは締め括られた。
何度でも楽しんで頂ければ

 

映画『四畳半タイムマシンブルース』は、9月30日(金)より全国の劇場で3週間限定全国ロードショー。関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7や難波のなんばパークスシネマ、京都・七条のT・ジョイ京都、神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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