悪徳弁護士にリベンジ!金融危機で凍結された銀行の預金を取り戻すための作戦を展開する『明日に向かって笑え!』がいよいよ劇場公開!
(C)2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A./KENYA FILMS/MOD Pictures S.L.
2001年のアルゼンチン、金融危機で大損害を被った庶民たちが、自分たちを騙した銀行と弁護士に一泡吹かせようと奔走する姿を描く『明日に向かって笑え!』が8月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『明日に向かって笑え!』は、金融危機のおかげで夢も財産も奪われた小さな町の人々の奇想天外な復讐計画を描いた痛快ヒューマンドラマ。2001年、アルゼンチンの寂れた田舎町。元サッカー選手のフェルミンら住民たちは、放置されていた農業施設を復活させるため、貯金を出し合うことに。しかしその金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金が凍結されてしまう。しかもこの状況を悪用した銀行と弁護士に預金を騙し取られ、住民たちは一文無しに。奪われた夢と財産を取り戻すべく、驚きの作戦を練る彼らだったが…
本作では、アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』の脚本家エドゥアルド・サチェリと主演リカルド・ダリンが再タッグを組み、リカルド・ダリンの息子で、『永遠に僕のもの』で知られるチノ・ダリンが出演し、父子共演を果たした。
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映画『明日に向かって笑え!』は、8月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、8月6日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、京都・烏丸の京都シネマ、8月13日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
本作の原題は「La Odisea De Los Giles」。スペイン語を意訳するならば、正直者達の長い冒険旅行、といったところだろうか。今作は、真面目な町民達によって集められた農業協同組合を作るための資金が、2001年のアルゼンチン金融危機によって嵌められて奪われてしまったが、長い時間をかけて取り戻せるか、というストーリー。まさに人生を賭けた冒険旅行の先に笑えるような未来が待っているか、秀逸な放題も含めて最後まで痛快に楽しめる作品となっている。
本国アルゼンチンでは、2019年国内動員No.1を記録。2001年当時の悲惨な状況を経験した者が、現実の鬱憤を晴らせられる痛快な物語である。ヒットしたのも頷けるストーリー展開であった。若い頃には輝かしい実績があったとしても、最終的には質素な生活を送るに至った田舎町の町民達。金融危機によってどん底の時を経験しても、お互いを見放さず、隣人達の温かい繋りがあったからこそ、生き長らえた。いつまでも嘆いていたっても変わらないならば、こっちから取り戻しにかかっていく。各々がいかせる能力を以て企てた作戦は、まさに『オーシャンズ』シリーズを見せられているかのようなインテリジェンスな魅力があった。確かな未来を掴むために取り組んだ彼等を大いに応援したい!
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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