余命半年と診断された女性がハンググライダーで空を飛ぶ夢を叶えるため奮闘する姿を描く『ブルーヘブンを君に』がいよいよ劇場公開!
(C)2020「ブルーヘブンを君に」製作委員会
栽培不可能とされる“青いバラ”を生み出した実在のバラ育種家をモデルに、いくつまでも夢を諦めない姿を描く『ブルーヘブンを君に』が6月11日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ブルーヘブンを君に』は、世界で初めて青いバラ“ブルーヘブン”を生み出した実在の女性をモデルにした物語。作ることは不可能と言われた、世界初の青いバラ「ブルー・ヘブン」の生みの親として、園芸界の一部では知られた存在の鷺坂冬子。孫や家族に囲まれて暮らす彼女は、がんの再発により余命半年のステージ4と診断されていたが、そのことを家族に言えず、秘密にしていた。そんなある時、主治医の川越から「治療に専念して余命を延ばそう。まだまだやり残したことがあるだろう」と叱咤激励された冬子は、あるやり残したことを思い出す。それはハンググライダーで空を飛ぶことだった。
本作は、「夜明けのスキャット」でデビュー以降、歌手活動のほか女優などでも活躍する由紀さおりさんの映画初主演作品。由紀さんが冬子役を演じ、BOYS AND MENの小林豊さん、本田剛文さんのほか、柳ゆり菜さん、大和田獏さん、寺脇康文さんらが顔をそろえる。作家のほか『キスできる餃子』『クハナ!』等で映画監督としても活動する秦建日子さんがメガホンをとった。
(C)2020「ブルーヘブンを君に」製作委員会
映画『ブルーヘブンを君に』は、6月11日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月11日(金)より京都・烏丸の京都シネマで公開。また、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田でも近日公開。
”青いバラ”を作り出すことは、化学の理論上は不可能だと云われていた。だが、少しずつ色を変化させながら青に近づけていく。人によっては”変態”だと云われようとも、地道なプロセスの積み重ねによって見事に成功させた。知られざる偉大な開発者が街に存在し、不可能を可能にすることの大切さを本作はのほほんと伝えてくれる。
そして、さらなる挑戦は、1人乗りハンググライダーで空を飛ぶこと。またもや無謀だと云われても、周囲に夢を伝えて巻き込んでいく。”青いバラ”の時も同じだったのだろう。1人の力と意思だけでは到底無理であったとしても、周囲を巻き込んで協力者を募っていくと、思わぬところから力が得られる。いくつになっても夢を頂くことは自由だ。遅すぎることは何もない。夢を実現するためには、どんな努力が必要であるか。本作は挑戦することの尊さを教えてくれた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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