人生最大の嘘が奇跡を起こす…時代を超えてつながる愛を描く『43年後のアイ・ラヴ・ユー』がいよいよ劇場公開!
(C)2019 CREATE ENTERTAINMENT, LAZONA, KAMEL FILMS, TORNADO FILMS AIE, FCOMME FILM . All rights reserved.
70歳の元演劇評家と、彼の元恋人でアルツハイマーになった舞台女優による43年ぶりの再会が奇跡の物語を生み出す『43年後のアイ・ラヴ・ユー』が2021年1月15日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『43年後のアイ・ラヴ・ユー』は、アルツハイマーで過去の記憶が失われた元恋人に思いを伝えようと奮闘する老人の姿を描いたハートフルドラマ。妻に先立たれ、ひとり気ままな老後生活を送っていた70歳の元演劇評論家クロードは、昔の恋人で人気舞台女優のリリィがアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知る。もう一度リリィに会いたいと考えたクロードは、自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという大胆な計画を実行。リリィと再会を果たすことに成功するが、リリィの記憶からクロードの存在はきれいに失われていた。そんなリリィに対し、クロードは毎日のように2人の思い出を語って聞かせる。そしてある日、かつてリリィが演じたこともあるシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇することなり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を立てる。
本作は、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた名優ブルース・ダーンが主演を務め、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のカロリーヌ・シロルがリリィ、ドラマ「メディア王~華麗なる一族~」のブライアン・コックスがクロードの親友・シェーンを演じた。監督を務めたのは『カネと詐欺師と男と女』のマーティン・ロセテ。
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映画『43年後のアイ・ラヴ・ユー』は、2021年1月15日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ、全国の劇場で公開。
初カノにもう一度会ってみたい…男性なら一度は誰しもが思ったことはなかろうか。それは簡単そうで実は難しいことかもしれない。SNSで探してみたら意外と見つからないこともある。探偵等に頼めば簡単かもしれないけれど、そこまでコストをかけるほどのことでもない。仮にもし再会出来たとしても、自分のことを覚えてもらえていなかったら切ないだろうなぁ。…と思えば、結局は会おうとしない方が良いかもしれない。…という風に男なんて引きずってしまう生き物なので、年を経る程に本作のような物語に惹かれてしまうのである。
本作の主人公クロードは、生涯忘れられないかつての恋人リリィのために尽力していく。最初は暖簾に腕押しのようなことが続いていくが、少しずつ記憶を呼び起こしていく。だが、あともう少しのところで上手くいかない。微かな光が見えたところで一世一代の晴れ舞台に挑んでいく。それはけっして大袈裟で華やかなことではない。派手なことを起こさずとも僅かな希望に対してチャレンジしたクロードに拍手を送りたい。人生幾つになっても思い立ったが吉日。皆がハッピーになるのなら、嘘をつくのも悪くない。シニア層向けの作品だとは思わず、避けられない運命に対峙する壮大な愛の物語を堪能してくれたら幸いである。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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