専業主婦が結婚指輪を外して新天地へ…『ブリット＝マリーの幸せなひとりだち』がいよいよ劇場公開！

2020年7月14日

６３歳で人生の転機を迎えた専業主婦が人生の新たな一歩を踏み出す様をユーモアを交えながら描く『ブリット＝マリーの幸せなひとりだち』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休業要請の緩和により、７月１７日（金）より全国の劇場で公開される。

映画『ブリット＝マリーの幸せなひとりだち』は、「幸せなひとりぼっち」の原作者フレドリック・バックマンによる小説「ブリット＝マリーはここにいた」を映画化したスウェーデン発のヒューマンドラマ。結婚して４０年になる専業主婦ブリット＝マリーは、仕事で忙しい夫のために毎日食事を作り、家の中を奇麗に整えておくことが自分の役割だと信じ続けてきた。そんなある日、ひょんなことから夫の長年の愛人の存在を知った彼女は、これまでの生活を変えるべくスーツケースひとつで家を出る。しかし働いた経験などほとんどない６３歳の彼女にまともな職は見つからず、ようやくありついたのは、小さな田舎町ボリのユースセンターの管理人兼、地域の子どもたちのサッカーチームのコーチという仕事だった。

本作では、『スター・ウォーズエピソード1／ファントム・メナス』のペルニラ・アウグストがブリット＝マリー役で主演。『ボルグ／マッケンロー氷の男と炎の男』のヒロイン役等を演じている女優ツバ・ノボトニーが監督を務めた。

映画『ブリット＝マリーの幸せなひとりだち』は、７月１７日（金）より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ、全国の劇場で公開。

重曹は万能だと信じるブリット=マリーは結婚してから４０年、ずっと同じ生活を努めてきた。同じ時間に起き、同じ場所に収納、同じ食卓の配膳。だが、一緒にいる夫は彼女の作るご飯をいつも最後まで食べず、彼女の日々の日常に対する努力も見ていない。彼女はまるで空気みたいだった。ブリット=マリーは夫の浮気を不幸なタイミングで知ってしまう。本作では秩序で生きてきた主人公が、神様のいたずらのような出来事で強制的に無秩序の世界に放り込まれる。その先には必ず苦労があり、新しい関係を築く冒険も体験していく。

「何かを始めることに遅すぎることはない」が本作品のテーマ。「（まだ人生が）半分残ってる」と言ったのがヴェガだったことに大きな意味がある。気を使わずに思ったことをそのまま口にすることは子供の得意技だ。大人に言われるより、子供に言われる方が遥かに良い言葉は存在する。”自分に不可能はない”と思っている子供の立場だからこそ言えることが本作にあった。

夫のケントはブリット=マリーにとって非道な人物として描かれている。対照的に他の登場人物たちはみんな主人公に優しい。優し過ぎるくらい、優しく描かれている。製作陣による演出は予想外の展開であり、新鮮にも感じられた。「お前がいなきゃ家はメチャクチャだ」「俺が過ちを犯したからって、二人の人生を捨てるのか？」と言ってきたケントに対して「今あなたとは一緒に家に帰れない」と言い切ったブリット=マリーを賞賛したい。

from君山

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