元町映画館と映画チア部がタッグを組んだリモート制作映画『アワータイム』がYouTubeで公開中!
特定警戒都道府県を除く39県で緊急事態宣言が解除され、都市部を除いて映画館は営業を徐々に再開している。京阪神地区においては5月22日(金)以降、徐々に各地の映画館が再開予定だ。神戸・元町の元町映画館も先月から休場せざるを得ない状態となったが、様々な形での支援や応援を受けながら、5月30日(土)に無事に再開する。今回、元町映画館のスタッフと映画チア部神戸支部が組んでリモート制作した短編映画『アワータイム』がYouTube上で公開された。
映画『アワータイム』は、Zoom飲み会で再会した中学時代の同級生達を描いた作品。オンライン上で集まった幼馴染の男女4人。最初は近況の報告やたわいもない話で盛り上がる4人だったが、突然、見知らぬ人物が乱入。楽しかったはずのオンライン飲み会は予想もしなかった方向に転がっていく…
本作は、MOOSIC LAB 2019出品作『追い風』のDEGさん、PFFアワード2018入選作『愛讃讃』の上野伸弥さん、『みぽりん』の津田晴香さん、スリーピースバンド3SET-BOBのボーカル・YUSUKEが出演。映画チア部の大矢哲紀さんが監督し、企画・脚本・キャスティングを元町映画館スタッフの石田涼さんが担当している。なお、大矢監督は映画チア部制作映画第一弾の『KOBE OF THE DEAD』を手掛けており、今月開催予定だった中之島映画祭でも上映される予定だった。今回、各出演者とスタッフが現在の状況に対する思いを募りに募らせ、ワンカットによる短編作品を見事に作り上げている。
『みぽりん』の松本大樹監督は本作を鑑賞し「他のリモート制作映画とは一味違う。ワンカットで撮影し、後半の展開を出演者は知らされず、”ドッキリ”を取り入れる手法はこれまでなかった」と驚いた。「僕の作品のような大きなストーリーではない。小さな話を最終的にほっこりとした作品として描いている」と自身が手掛けたリモート制作映画『はるかのとびら』と比較しながら「観た後に、同級生に連絡を取りたくなる。現在の状況が治まった後に、缶ビールを呑みながら、もう一度観たい作品。素晴らしかった」と余韻に浸っている。また「石田さんもチア部の皆さんも流石だなぁ。あれだけの役者を集めワンカットで撮ることも大変。舞台裏はバタバタだったと思う。カメラのスイッチングもやるので、大変だったと察します」と映画監督ならではコメントも残した。
映画『アワータイム』は、YouTube上で絶賛公開中。また、元町映画館のnoteでは制作日誌を現在連載中。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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