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ふたりの母とひとりの子…『夕陽のあと』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年12月4日

(C)2019長島大陸映画実行委員会

 

鹿児島県・長島町を舞台に、一年前に島にやってきた女性と里子を育てている女性の運命が、過去のとある事件を通じて交錯する様を描く『夕陽のあと』が12月6日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『夕陽のあと』は、豊かな自然に囲まれた鹿児島県長島町を舞台に、産みの親と育ての親である2人の女性を中心に織りなされる物語を描いた人間ドラマ。1年前に島にやって来た茜は、食堂で働きながら地域の子どもたちの成長を見守り続けていた。一方、島の名産物・ブリの養殖業を夫とともに営む五月は、赤ん坊の頃から育ててきた7歳の里子・豊和との特別養子縁組申請を控え、本当の母親になる喜びに胸を膨らませていた。そんな中、児童相談所の職員により、豊和はかつて東京のネットカフェで起きた乳児置き去り事件の被害者だったことが明かされる。そして、その事件の被告人である産みの母親は、島の食堂で働く茜だった。茜は7年の歳月を経て、再び息子を取り戻すべく島にやって来たのだ。突然の実母の登場に動揺する五月だったが…

 

本作では、茜を『くちづけ』の貫地谷しほりさん、五月を『アレノ』の山田真歩さんがそれぞれ演じる。監督は「海辺の生と死」「二十六夜待ち」の越川道夫さんが務めた。

 

(C)2019長島大陸映画実行委員会

 

映画『夕陽のあと』は、12月6日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、2020年2月1日(土)より京都・烏丸の京都シネマで公開。また、神戸・元町の元町映画館でも近日公開。

もし、親しくしていた人が自分の血縁者だったとしたら…逆に家族が実は赤の他人だったとしたら…どんな複雑な心境になってしまうだろう。どのように心の折り合いをつけて、生きていくことができるだろうか。

 

本作は、そんなメッセージを投げかけてくる。これは誰しもが人生の中でいつ遭遇してもおかしくない出来事。作中では、耐え難い過去の出来事が故に辛い心境が描かれている。皆が納得いくような方向には解決できなくとも、清々しく本作は提示していく。それは、現代生活で皆が忘れていたかもしれない生き方を提示しているかもしれない。

 

なお、本作でその渦中の子を演じた豊和君は、ロケとなった鹿児島県長島町内にて行われたオーディションで選抜された。映画初出演にも関わらず、見事に演じ切っている。よくぞ今作でしかありえないと思わせる才能には頭が上がらない。ズルいなぁ、こんな演技が出来る子役を発掘できるなんて…!

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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