君は“隠れビッチ”に共感してしまうトコがあるか!?『“隠れビッチ”やってました。』がいよいよ劇場公開!
(C)2019 『“隠れビッチ“やってました。』フィルムパートナーズ/光文社
肉食系から草食系まで男性を惑わし、見た目は清楚系、でも心に闇を持つ女性の恋愛をコミカルに描く『“隠れビッチ”やってました。』が、12月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『“隠れビッチ”やってました。』は、あらいぴろよさんのコミックエッセイを映画化。見た目は清楚だが思わせぶりな言動で男を翻弄する「隠れビッチ」な女性の恋模様を描いた。異性からモテ続けることで承認欲求を満たしてきた女性ひろみは、相手の気持ちだけをもてあそびながら体の関係は断るというゲームのようなやり口で恋愛を楽しんでいた。そんな彼女の様子に、ルームメイトであるバイセクシャルの晃と恋愛に失敗してばかりの親友・彩は驚きを隠せずにいた。見た目は清楚だが計算し尽くした言動で男を落とすハンターぶりから、彩は彼女を「隠れビッチ」と名付ける。そんなある日、職場に気になる男性が現れたことで初めて自分の本音と向き合うことになったひろみは、晃からの叱咤を受け、「自分に必要なもの」を探し始めるが…
本作は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の佐久間由衣さんが映画初主演を務め、村上虹郎さん、大後寿々花さん、森山未來さんら実力派が共演。『旅猫リポート』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の三木康一郎さんが監督を務めた。
(C)2019『“隠れビッチ“やってました。』フィルムパートナーズ/光文社
映画『“隠れビッチ”やってました。』は、12月6日(金)より、大阪・梅田の梅田ブルク7、難波のなんばパークスシネマ、京都のT・ジョイ京都、神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドをはじめ、全国の劇場で公開。
“隠れビッチ”の餌食になってしまいかねない男が本作を観たら、どうなってしまうのか…と要らぬ心配を以て観てしまったが、実は悲喜こもごも含め楽しめてしまうかもしれない…
何故、ひろみは“隠れビッチ”になってしまったのか。その理由を知らされると、こんな風になってしまうのも仕方がないと思ってしまうかもしれない。いや、とはいえ、その理由がわからない男にとってはたまったもんじゃない。俺の純情をどうしてくれるんだ、と憤るしかないが、いつの時代も男は馬鹿で情けなく描かれるしかないのか…
だが、ひろみも本気の恋におちてしまう瞬間がやってくる。その時のひろみは、もう面倒くさい女でしかない。こんな女性とは付き合いたくないと思わざるを得ない。だが、ふと冷静になって考えてみると、こんな振る舞いを私もパートナーにしていないかと気づくと、一層いたたまれない気持ちになってしまった。他人の振りを見て我が身を顧みることがあろうとは…本作には驚かされるばかりである。
なお、『“隠れビッチ”やってました。』という過去形のタイトルから、よくある回想録形式の作品かと思ってしまうが、そんなストーリーテリングは行われていない。1人の取り扱い注意な女性が人を心から好きになることに目覚めていく成長譚なので、楽しんでみてはいかがだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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