アルツハイマー病と闘ったカントリー歌手グレン・キャンベルのドキュメンタリー『アルツハイマーと僕~グレン・キャンベル 音楽の奇跡~』がいよいよ関西の劇場でも公開!
(C)2014 GC Documentary, LLC. All Rights Reserved.
グラミー賞6回をはじめグラミー殿堂賞3回、そのほかにも数多くの受賞歴を誇るアメリカの国民的ミュージシャン、グレン・キャンベルの魅力に迫るドキュメンタリー『アルツハイマーと僕~グレン・キャンベル 音楽の奇跡~』が11月8日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『アルツハイマーと僕~グレン・キャンベル 音楽の奇跡~』は、ビーチ・ボーイズやフランク・シナトラの作品などに参加し、グラミー賞をはじめとする数多くの受賞歴を誇るカントリーミュージシャン、グレン・キャンベル。2011年にアルツハイマーを公表し、2017年8月に81歳でこの世を去ったアメリカの国民的スター・ギタリストが病と闘いながらステージに立つ姿を追ったドキュメンタリー。アルツハイマーを患ったグレンは、医師からギター演奏を断念せざるを得ないとの忠告を受けていたが、2011年に家族とともに「さよならツアー」を敢行した。音楽とユーモアを処方箋としてアルツハイマーという病に立ち向かうグレンと家族たちに密着。
本作では、ブルース・スプリングスティーン、ポール・マッカートニーらグレンゆかりの人々のコメントなどを交えて、グレン・キャンベルの人物像に迫っていく。監督は『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』でプロデューサーを務めたジェームズ・キーチが務める。
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映画『アルツハイマーと僕~グレン・キャンベル 音楽の奇跡~』は、11月8日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田、11月9日(土)より、神戸・新開地の神戸アートビレッジセンター、11月16日(土)より、京都・烏丸の京都シネマで公開。
グレン・キャンベルは、約50年間で70枚以上のアルバムを発表したカントリー・シンガー。まさにアメリカン・ミュージックの生き字引だった。あのビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』にも参加していたと聞くと、どれほどの伝説的ミュージシャンだっかと理解できる。
そんな偉大なるミュージシャンでも老いや病には逆らえない。だが、グレン・キャンベルは、逆らえなくとも、飄々として佇んでいる。病に見えるかどうかは、ほんの紙一重でしかないと感じてしまう。とはいえ、次第に病に侵されていくことには変わりない。だが、ステージに立つと、アルツハイマー病を患っているとは到底思えないほどに、立派なミュージシャン然としている。その姿のまま「さよならツアー」を最後の最後まで十分にやり切った。もほや尊敬の念しかない。あなたは人生の最期まで何が出来るだろうか。本作からそんな風に問われている気がした…
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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