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『冴えカノ』をもっと好きになっても、知ぃ~らないよ!『冴えない彼女の育てかた Fine』安野希世乃さん、大西沙織さん、茅野愛衣さんを迎え、舞台挨拶開催!

2019年10月27日

高校生が、桜の舞い散る坂道で出会ったごく普通の少女をヒロインにした同人ゲームの制作を決意し、仲間たちとともに奮闘する姿を描く青春ドラマ『冴えない彼女の育てかた Fine』が10月26日(土)より全国の劇場で公開中。10月27日(日)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばに、安野希世乃さん、大西沙織さん、茅野愛衣さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『冴えない彼女の育てかた Fine』は、丸戸史明さんのライトノベルを原作とするテレビアニメ「冴えない彼女の育てかた」の劇場版。高校生の安芸倫也は、桜の舞う坂道で加藤恵と運命的な出会いを果たす。彼女をメインヒロインにした同人ゲームを制作することにした倫也は、美術部に所属しながら同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、ライトノベル作家として活躍する優等生の霞ヶ丘詩羽を誘って「blessing softeware」を結成し、苦労の末に1作目を発表する。その後、英梨々と詩羽は大作ゲーム「フィールズ・クロニクル」を開発するため、人気クリエイター紅坂朱音のもとへ。blessing softeware代表の倫也は副代表の恵とサークル活動を継続し、イラストレーターに後輩の波島出海を起用、出海の兄・伊織にプロデュースを依頼し、永堂美智留と彼女のバンドicy tailと共に新作の開発に乗り出す…

Ⓒ2019丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWAファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

 

上映後、加藤恵役の安野希世乃さん、澤村・スペンサー・英梨々役の大西沙織さん、霞ヶ丘詩羽役の茅野愛衣さんが登壇。

 

最初に本作を観終わった時を振り返り、安野さんは「泣き過ぎて、英梨々から3,4回は涙を搾り取られてひどい顔になっていました」と告白し「やり切ったなぁ。満足感に包まれていました」と懐かしんでいる。大西さんは、倫也と恵による二人のシーンを挙げ「スタジオの外に出ていたので、演技を見ていない。二人がイイ感じになっているシーンは何も知らなくて、印象に残りました」と語り「こっぱずかしくて、青春してるぜ」と称えていく。演じた英梨々が泣くシーンが3ヶ所もあり「泣くといってもシチュエーションが全部違っている。亀井総監督の意図と画に合わせる必要がありながら、英梨々の感情も優先させないといけない。大変難しく、時間をかけて何度も録らせて頂きました」と打ち明ける。茅野さんは演じた詩羽について「英梨々のために行動していることが多かった。英梨々が代わりに泣いてくれたのかな」と俯瞰しながらも「優しかったり格好良かったりすることが前面に出ていながら、エンドロール後のシーンはお茶目でしたね」と微笑ましく観ていた。

 

冒頭に登場する焼肉屋さんでのシーンでは、英梨々と詩羽が「モブ的扱いに慣れないわね。クレジットは下の方よ」と云っている。実際のクレジットでは、その通りになっていることに大西さんは驚きながら「普通は、大御所さんの役割。『おっさんずラブ』における吉田鋼太郎さんのポジションですよ。私達は実質、吉田鋼太郎!?」と喜んだ。これを受け、茅野さんは「丸戸先生が仰ってました。二人は時代劇における大御所枠として一番最後にした、と」とフォローしていく。さらに、劇中で伊織が買ってきた肉まんの袋に「259」って書いていることを挙げ「一体、何の意味があるんだろうね」と話すと、大西さんは「もしかしたら、”じ・ご・く”、なのではないか」と推理する。茅野さんも「制作現場は地獄のようだぞ。SOSのダイイングメッセージとしても、おもしろかった」と楽しんでいた。安野さんは、TVシリーズからの変化にも注目し「飲食店のウエイトレスさんがデキる方に変化していた。婦女子な語りも印象的でした」と語り「TVシリーズを見てくれている方にアッと思わせるネタが散りばめられてて、気づくと楽しいですよね」と熱心なファンにも寄り添っていく。

 

最後の乾杯シーンについて、茅野さんは「プシュッと開けるシーンはアドリブなんだよね」と明かす。今作の収録は2日間に分けて録っており、初日に、最後のアドリブについて相談していた。実際に乾杯することになり「私達もリアルに”おつかれさまの乾杯”をキャラクターがした後にしよう、という話になり、私や矢作さんは家からビールを持参しました」と準備万端の勢い。安野さんも「ビールが人数分も無いなと思って多めに買ってきました」と余念がない。茅野さんは「マイクをブースの真ん中にギュッと集めて皆で囲んでプシュッと開けて皆で乾杯した模様が最後に使われています」と解説し、打ち上げが出来たことを喜んでいる。大西さんは「アフレコに時間がかかったので、2日で録り終わらないで、乾杯のシーンだけ別の日に録ることになったらどうしよう」と心配だったが「気合いで録り切ろう」と皆を鼓舞していた。

 

最後に、茅野さんは「『冴えカノ』は様々なところにファンが沢山いらっしゃるんだな、と大阪の皆さんがニコニコと楽しんで頂けて本当に良かったな」と喜びを伝え「詩羽先輩として最後までキャラクターを演じられるのが有難いことです。『冴えカノ』は恵まれた作品だな」と本作への愛を伝えていく。大西さんは「大阪の地で『冴えカノ』について熱く語れて嬉しかったです」と語り「英梨々は、大事なシーンが沢山あったんですけども、劇場版でさらに思い溢れるシーンが沢山あり、大切に演じさせて頂きました」と感慨深い。安野さんは「公開2日目、熱いうちに皆様に会いに来れて嬉しかったです。劇場に何度も足を運んで頂いた結果、『冴えカノ』のことがもっともっと好きになっちゃっても”知ぃ~らないよ”」と恵の台詞を以て気持ちを伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『冴えない彼女の育てかた Fine』は、全国の劇場で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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