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生まれ育った鎌倉で忘れられない映画を作ろう…!『お嬢ちゃん』二ノ宮隆太郎監督、萩原みのりさん、はぎの一さんを迎え舞台挨拶開催!

2019年10月26日

不満や不安、ストレスを抱えながら鎌倉でアルバイト生活を送る21歳の女性の本音とひとつの生き方を鮮やかに描き出す『お嬢ちゃん』が関西の劇場でも10月26日(土)より公開。初日には、二ノ宮隆太郎監督、萩原みのりさん、はぎの一さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『お嬢ちゃん』は、俳優として活動するかたわら映画監督として作品を手がけ、劇場デビュー作『』が第70回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に出品される等、国内外で注目される新鋭・二ノ宮隆太郎が、夏の鎌倉を舞台に、ひとりの若い女性の生き方を描いた。鎌倉に暮らす21歳の女性みのりは、観光客が立ち寄る小さな甘味処でアルバイトをしながら生活していた。一見普通の女性に見えるみのりだが、実は彼女は普通ではなく…

 

上映後、二ノ宮隆太郎監督、萩原みのりさん、はぎの一さんが登壇。他にはない独特の作風の物語が放つ魅力を大いに語らう舞台挨拶となった。

 

男が中心の映画を作り続けて二ノ宮監督だが「女性を描きたかった」と告白。「誰を主演にして描くか」と考えた時に「萩原みのりさんしかない」と切望しオファーした。萩原さんは「監督の第一印象は悪かったんですよ」と打ち明け「別作品の打ち上げで酔っ払い状態の監督から『枝葉のこと』の試写状を頂いた。試写会で観終わって出る時に、主演のオファーを頂いた」と話していく。これを受け、二ノ宮監督は「高等テクニックですね」と弁明せざるを得ない。はぎのさんは、ENBUゼミナールのワークショップ・オーディションを受けたが、二ノ宮監督の過去作を観たことがなく「『枝葉のこと』の予告しか観たことがなかった。監督の存在は前から知っており『この人が監督したらおもしろいだろうな』という勘と『枝葉のこと』の予告がおもしろくて興味を持って応募させて頂きました」と当時を振り返る。

 

一風変わった作風の物語を多く手掛けている二ノ宮監督は「最初からこういう映画しか作らないポリシーがあり、エンターテインメントな作風には出来ない」と持論を展開。台本はすべてあるが、間の取り方などは役者に自由にやってもらっている。萩原さんは「気持ちよく自分で勝手に間を取っていい現場はあまりない」と感じており「カメラを通して長く見えたり短く感じたりすると、見え方を意識して演じないといけない。本作については、その場にみのりとしているだけでいい」と監督を信頼して演じられた。二ノ宮監督は、萩原さんによる動かない芝居について「最初に説明し、あとはほったらかしにして、演じて下さった。脚本を渡した時、どれぐらい演技が出来るのか知らなかったので、リハーサルを見て、大丈夫だ」と自信があり「見る目あるな、俺」と自慢げになる。難しく大変な作品だとは意識せずに挑んだ萩原さんは「当時の自分の様々な気持ちに似ている部分を感じていた。理恵子と公園で話しているシーンは、みのりであって、みのりでない。私自身でもある。本当に私から零れてくる言葉だという感覚があり、特別な感情があったな」と思い返す。これを受け、二ノ宮監督は「全ての設定が萩原みのりさんの本当の人生のままだということも少なからずある。他の役名は考えられなかった」と受けとめており「これから有名になっていく女優さんです。この映画を忘れるんじゃねぇぞ」と鼓舞していく。

 

お盆の時期に鎌倉で撮影した本作について、二ノ宮監督は「僕の生まれは鎌倉。みのりが働いていた場所は僕の親戚の家」と述べ「自分が生まれ育った鎌倉で忘れられない映画を作ろう」と決意した。はぎのさんが登場するシーンの場所は、50m先に電車が走っており「祝日で車や観光客の往来が激しく、何度も撮り直した。テスト3テイク、本番7テイク撮ったが、二ノさんが粘っているから、俺らが頑張らなきゃいけない」と自らを鼓舞していく。萩原さんは、長回しが多い本作に驚きながら「少しでも何かが起これば最初から撮る。一日中、緊張感が張り詰めていたので、毎晩、無意識に疲れていた。みのりは神経を遣う役だったので、毎晩ヘトヘトで、8日間があっという間だった」と振り返る。二人のコメントを受け、二ノ宮監督は「本当に見えるかどうか。映画として成立しなさそうであればもう一度撮り直します」と拘りを語った。

 

最後に、今作の宣伝隊長を務めたはぎのさんは「東京では各地の映画館でチラシを配らせて頂きました。今回、本当は大阪観光をしようと思っていたんですが、チラシを配らせて頂きました」と語る。萩原さんは、東京での4週間上映を思い返し「おもしろいぐらいに感想が分かれています。良くも悪くも賛否が激しい。否があればあるほど、おもしろい映画なんじゃないか、と感想を読むのが毎日楽しい」とコメント。二ノ宮監督は強気な姿勢を緩め「助けて下さい。ご意見ご感想は、どんなものでもお願いします」とお客さんに作品への応援をお願いし、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『お嬢ちゃん』は、大阪・十三の第七藝術劇場で公開中。また、京都・出町柳の出町座、神戸・元町の元町映画館でも公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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