4人兄妹を“何か”が襲うスリラー『マローボーン家の掟』がいよいよ劇場公開!
(C)2017 MARROWBONE, SLU; TELECINCO CINEMA, SAU; RUIDOS EN EL ATICO, AIE. All rights reserved.
“5つの掟“を守りながら暮らす4人兄妹と彼らが住む屋敷に隠された秘密を描く『マローボーン家の掟』が、4月12日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『マローボーン家の掟』は、不気味な何かがうごめく屋敷に隠された謎に翻弄される兄弟の姿を描いたサスペンススリラー。森の中にたたずむ大きな屋敷で、不思議な5つの掟を守りながら暮らすマローボーン家の5人兄弟。忌まわしい過去を振り切り、この屋敷で再出発を図る彼らだったが、母親が病死し、凶悪殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、明るい日々への希望はもろくも崩れ出す。父親の死体を隠した屋根裏部屋からは不気味な物音が響き、鏡の中には怪しい影がうごめき、やがて掟が次々と破られていく。心身ともに追いつめられた兄弟の長男ジャックは、妹や弟たちを守るため、ある決断を下す。
本作は、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』でメガホンをとったスペインの気鋭J・A・バヨナ監督が製作総指揮を務める。また、バヨナ監督の出世作『永遠のこどもたち』『インポッシブル』で脚本を手がけたセルヒオ・G・サンチェスが初監督を務め、『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイ、『スプリット』のアニヤ・テイラー=ジョイら英米の若手俳優たちが主人公となる兄弟を演じた。
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映画『マローボーン家の掟』は、4月12日(金)より、大阪・梅田の梅田ブルク7、京都のT・ジョイ京都をはじめ、全国の劇場で公開。
観終わって、清々しさを感じるホラー映画というのもなかなか無い。これほどに悲しい物語なのに、嫌な気持ちは残らずに、ただ胸がいっぱいになる。
スペイン由来の才能が集まって作られた作品であり、スペインのホラーやダークファンタジーの血脈が流れているのを感じた。子供たちの繊細な心理描写と美しい風景は『デビルズ・バックボーン』『MAMA』『パンズ・ラビリンス』などを思い起こさせる、恐ろしくも切なく、心震わせるほど美しい。
本作のジャンルは正統派のホラーと断言する。いわゆるネタバレ厳禁の秀逸な脚本だが、ホラー以外のシーンも十二分におもしろい。母を亡くし、4人で助け合って生きようと誓った兄弟姉妹たちの健気な姿が、切なさと共に深く心に残る。是非、映画館で観て欲しい素敵な作品だ。
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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