Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

オスカー女優と若手俳優との恋の実話を描く『リヴァプール、最後の恋』がいよいよ劇場公開!

2019年3月29日

(C)2017 DANJAQ, LLC.All Rights Reserved.

 

アカデミー助演女優賞に輝く大女優グロリア・グレアムと、当時、駆け出しの舞台俳優だったピーターの最後の恋を描く『リヴァプール、最後の恋』が、3月30日(土)より全国の劇場で公開される。

 

映画『リヴァプール、最後の恋』は、1950年代にハリウッドで活躍し、『悪人と美女』でオスカー助演女優賞に輝いた往年の大女優グロリア・グレアムとの年齢やキャリアを超えた恋愛を描いたイギリスの俳優ピーター・ターナーの回顧録を映画化。1981年9月、ピーター・ターナーのもとに、かつて恋人だったグロリア・グレアムがランカスターのホテルで倒れたとの報せが飛び込んできた。「リバプールに行きたい」と懇願するグレアムに、ターナーはリバプールにある自分の実家でグレアムを療養させる。グロリアはターナーの家族との再会やリバプールを懐かしんでいたが、自身の病状を話そうとはしなかった。彼女の主治医と連絡をとり、病状を確かめたターナーはグレアムの死が近いことを知る…

 

本作では、ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」、映画『PUSH 光と闇の能力者』のポール・マクギガンがメガホンを取った。グレアムを『キッズ・オールライト』『20センチュリー・ウーマン』のアネット・ベニングが演じ、『リトル・ダンサー』『ファンタスティック・フォー』のジェイミー・ベルがターナーに扮する。

 

映画『リヴァプール、最後の恋』は、3月30日(土)より、大阪・梅田のテアトル梅田、京都のT・ジョイ京都で公開。また、4月5日(金)より、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

最近は”え、これ実話なの!?”というような衝撃的な印象を受ける、実話を題材にした作品が多いが、本作は実話ではあるが、真摯に鑑賞できる大人のラブストーリーである。

 

グロリア・グレアムは、1950年代のフィルム・ノワールにおける大女優。ハリウッドで波乱万丈な人生を送っていたが、最後に若手俳優とイノセントな恋愛を経て生涯を終えた。本作は、基本的にはピーター・ターナーによる視点を中心にして描かれる。出会いから忠実に再現すると、単なる謎めいたラブストーリーになってしまうが、彼女と最後に過ごした時間と出会った当時を切り替えながらストーリーを展開しており、2人の行く末に観客も想いを馳せてしまう。

 

本作の原題は、ピーター・ターナーの回顧録のタイトルである「Film Stars Don’t Die in Liverpool」。このタイトルが意味することに気づいた時、なんとも切ない気持ちになってしまった。だが、グロリア・グレアムが Film Starとして生涯を終えたかったとすれば、本作にも描かれている彼女の意志の強さには大いに真摯さを感じている。それこそが彼女の美しさであった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts