大いなる伝説の始まりはここから始まった!『バーフバリ 伝説誕生』完全版がいよいよ全国の劇場で公開!
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暴君が統治する王国に戦士として乗り込むも、自身が同国の王子バーフバリであると知った青年の数奇な運命を描くアクションエンタテインメント『バーフバリ 伝説誕生』の完全版が全国の劇場で10月26日(金)より公開される。
映画『バーフバリ 伝説誕生 完全版』は、伝説の戦士バーフバリの愛と復讐の物語を壮大なスケールで描いた「バーフバリ」2部作の前編「バーフバリ 伝説誕生」の完全版。巨大な滝の下で育った青年シヴドゥは、滝の上の世界に興味を抱き、ある日、滝の上へとたどり着く。そこで美しい女戦士アヴァンティカと出会い、恋に落ちたシヴドゥは、彼女の一族が暴君バラーデヴァ統治する王国と戦いを続けてることを知り、戦士となって王国へ乗り込んで行くのだが……
本作は、インド映画として初めて全米映画興行収入ランキングでトップ10入りを果たし、日本でも半年以上にわたり上映されるなどロングランヒットを記録。日本でも劇場公開された138分のインターナショナル版に、ミュージカルシーン「マノハリ」など合計21分に及ぶシーンが追加され、上映時間は159分となっている。
映画『バーフバリ 伝説誕生 完全版』は、10月26日(金)より、 なんばパークスシネマ、MOVIX堺、神戸国際松竹、MOVIXあまがさき、塚口サンサン劇場、MOVIX京都、ほかにて全国 ロードショー。また、10月27日(土)から出町座、11月3日(土)からテアトル梅田でも公開。
暴君バラーラデーヴァの劣等感がより色濃く
バーフバリ二部作はバーフバリ父子と父バーフバリの義兄にあたる暴君バラーラデーヴァの因縁にまつわる物語であり、優秀だが王としての器に劣るバラーラデーヴァの義弟への劣等感がストーリーの重要な根幹となっている。「伝説誕生 完全版」ではその劣等感の強烈さをより印象付けるシーンが登場し、彼のバーフバリに対する憎悪がどれほどのものかを伝えていく。バラーラデーヴァの人間的弱さに魅力を感じている人にはたまらないシーンだ。
先代バーフバリの違う一面が見られる?
本作の主人公にあたるアマレンドラ・バーフバリ、神の化身たる彼はあまりに高潔で完全無欠な存在だが、「伝説誕生 完全版」では、終盤に従来版から完全に削除されていたミュージカルシーンが復活。複数の女性とダンスをしながら交わる姿は、「王の凱旋」でデーヴァセーナ一筋だった彼の意外と”チャラい?”一面が垣間見える。これまでの「伝説誕生」とバーフバリの見え方が少し変わる描写かもしれないが、多くの女性にモテるバーフバリが一人の女性を選ぶ意味がより色濃くなると同時に、バラーラデーヴァの一人の女性への執着心がより暗いものに見えて味わい深い。
微細なニュアンスの変化に伴う心情の違いを楽しむ
上記以外にも細かなシーンの復活によるニュアンスの違いが発生している。シーンをカットしたことにより従来版に生まれたダイナミックな神話的飛躍、たっぷりと時間をかけて地に着いた人間ドラマとして描かれる完全版の厚み、それぞれのバージョンに異なる魅力を放つ。両方をご覧になる方は是非その違いを楽しんで!
「王の凱旋」から入った人が「伝説誕生」をスクリーンで観る絶好のチャンス
従来版との比較を抜きにしても、「王の凱旋」からバーフバリ沼にはまった「マヒシュマティ王国民」にとって、前編である「伝説誕生」をスクリーンで観る大チャンス。特に序盤のハイライト、シヴドゥの滝登りのシーンは己の人生の運命が滝の水が流れてくる元=前の世代からの宿命に司られていることを悟り、それに立ち向かうことを決意するシーンであり、そのシーンから感じられる魂の力強さはやはり大画面で観て頂きたい。
さてこれにてバーフバリの伝説が日本で真の完結を迎える。マヒシュマティ王国民の皆さま、お見逃しなく!
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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