ハリー・ディーン・スタントンさん最後の主演作『ラッキー』いよいよ京阪神で公開!
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ハリー・ディーン・スタントンさん最後の主演作『ラッキー』が関西の劇場で4月7日(土)より公開される。
本作は、2017年9月15日に91歳で逝去したハリー・ディーン・スタントンさんによる最後の主演作。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』等の名脇役ジョン・キャロル・リンチさんが初メガホンをとり、スタントンに当て書きした作品。また、長年にわたるスタントンさんの盟友デビッド・リンチ監督が主人公の友人役で登場。
映画『ラッキー』は、90歳の気難しい現実主義者ラッキーを主人公に、全ての者に訪れる人生の最後の時間を描く。神など信じずに生きてきた90歳の男ラッキー。ひとりで暮らす部屋で目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコをふかし、なじみのバーで常連客たちと酒を飲む。そんなある日、自分に人生の終わりが近づいていることに気付いた彼は、「死」について思いを巡らせる。子どもの頃に怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍の中で微笑んだ日本人少女。小さな町の住人たちとの交流の中で、彼は「それ」を悟っていく…
映画『ラッキー』は、4月7日(土)から、大阪・梅田のテアトル梅田で公開。また、5月26日(土)から、京都・烏丸の京都シネマと神戸・元町の元町映画館で公開予定。
本作は、90歳の一人暮らしをしているラッキーの日常を描くシンプルなストーリー。特に仕事があるわけではないが、日々の営みがある。だが、体の衰えと共に、その営みをこなしていくことが徐々に困難になりそうな気配は見えなくもないが、やはり至って健康だ。日々同じように見えて、実は違いがあり変化がある。
盟友デビッド・リンチ監督のキャスティングには大賛成。リンチの名演によって、物語のクライマックスが最高の仕上がりになっている。ハリー・ディーン・スタントンさんは最後に味わい深い作品に主演として登場し、未来永劫語られる作品になっていくだろう。
- キネ坊主
- 映画ライター
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