英語字幕付きで『時をかける少女』を35mmフィルムで鑑賞しよう
国際交流基金京都支部と大阪国際交流センターによる共催で、アニメーション映画『時をかける少女』の英語字幕付き日本映画上映会が入場料無料で2月10日(金)に開催される。
独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)は、総合的に国際文化交流を実施する日本の専門機関。1972年に外務省所管の特殊法人として設立され、2003年10月1日に独立行政法人となった。日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむため、「文化」と「言語」と「対話」を通じて日本と世界をつなぐ場をつくり、人々の間に共感や信頼、好意を育んでいくことを目的としている。大阪国際交流センターは、国際化の潮流に対応し、未来のまちづくりに活かすため、市民レベルの国際交流の場、市民の国際感覚を培う場として、大阪国際交流センターを1987年9月にオープンした施設。大阪を中心とした関西一円において、歴史、文化、その他の地域的特性をいかした国際交流活動を推進することにより、市民レベルの相互理解の増進と友好親善の促進を図るとともに、都市と都市、市民と市民との連帯を深めることを目的としている。
国際交流基金京都支部は、近年、英語字幕付きや英語ナレーション入りでの日本映画上映会を各地で開催してきた。今回、大阪国際交流センターとの共催でアニメーション映画『時をかける少女』(35mmフィルム)の英語字幕付き日本映画上映会が開催される。
『時をかける少女』(The Girl Who Leapt Through Time)は、これまで何度もテレビドラマや映画で映像化されてきた筒井康隆の名作小説を初アニメ化作品。ひょんなことから過去へ行くことの出来る力を手に入れた真琴が、過去を変えてしまったために巻き起こる騒動を描く。
『時をかける少女』英語字幕付き日本映画上映会は2月10日(金)18時開場18時30分上映開始で大阪国際交流センター小ホールにおいて入場料無料(先着200名)にて開催される。
昨年デジタルニューマスター版での『時をかける少女』公開10周年記念上映が行われたが、今回は公開当時の35mmフィルムでの上映となっている。しかも、英語字幕付き版があったのかと驚きもある。日本映画を英語字幕付きで鑑賞するのもおもしろい。日本語のセリフをこんな風に英訳するのかと時折感心しながら観てみるのは意外性もあって興味深いものだ。日本語表現と英語表現で微妙なニュアンスの違いがあるだろうが、どこまで外国人が理解できるものだろうか。そもそも当日はどれほどの外国人の観客が来るのだろうか。されど、日本映画作品を日本人と外国人が同時に楽しむ姿、国際交流のひとつのあり方として良いものですね。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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