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北欧スウェーデンから届いた困難に負けず生き抜いた少女の物語『サーミの血』テアトル梅田で公開!

2017年9月22日

(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION

 

北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれるサーミ人の少女を描いた物語『サーミの血』がテアトル梅田で9月23日(土)より公開される。

 

サーミ人とは、ノルウェーやスウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島でトナカイを飼い暮らし、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族である。本作のの主な舞台となる1930年代において、スウェーデンのサーミ人は他の人種より劣った民族として差別された。監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人の血を引いており、自身のルーツをテーマにした短編映画を撮った後、長編映画デビュー作となる本作でも同じテーマを扱った。また、主演のレーネ=セシリア・スパルロクは、今もノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人である。その演技を超えた佇まいは高く評価され東京国際映画祭では最優秀女優賞を受賞。劇中の民族衣装、小道具、トナカイの扱いなどはすべて正確に再現されている。

 

映画『サーミの血』は、北欧の少数民族サーミ人の少女が、差別や困難に立ち向かいながら生きる姿を描いたドラマ。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通うエレ・マリャは、成績も良く進学を望んだが、教師からは「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げられてしまう。ある時、スウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで、エレは都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。スウェーデン人から奇異の目で見られ、トナカイを飼育しテントで暮らす生活から抜け出したいと思っていたエレは、ニクラスを頼って街に出る…

 

映画『サーミの血』は、9月23日(土)から、大阪・梅田のテアトル梅田で公開。また、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で10月7日(土)から、京都・烏丸の京都シネマでも公開予定。

今作によって、サーミ人を知った。スウェーデンは90年代のスウェディッシュ・ポップ以降気になり、一度は訪れてみたい国だ。憧れている国であっても、民族への差別は存在していた。日本におけるアイヌ民族や身近に存在する部落差別に対して感じることに共通していると鑑賞しながら考えていた。

主人公のエレ・マリャは、自身の名前や生まれ育った故郷を捨ててでも自由に生きたかった。サーミ人として生まれただけなのに、サーミ語を禁じられた寄宿学校に通わされ、進学を希望しても打ち砕かれ、結局はサーミ人としての人生を過ごすしかない。自分の希望が叶えられず、未来に絶望する人生があっていいのだろうか。仕方ないと思って受け入れるだけしかない人生ではなく、やりたいことができる自由な人生を生きようとした主人公の力強さを感じる作品だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆