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第12回大阪アジアン映画祭 オープニング作品は『ミセスK』 クロージング作品は『PARKS』に決定!

2017年1月30日

3月3日(金)から3月12日(日)まで大阪市内の映画館・ホール等を上映劇場して開催される第12回大阪アジアン映画祭のオープニング上映作品とクロージング上映作品が決定した。

大阪アジアン映画祭は、優れたアジア映画を鑑賞する機会の市民への提供、大阪での映像制作活動促進を支援、アジア映画人の来阪を促進等を目的とした、人材育成と交流、大阪経済圏の活性化、都市魅力の向上を図った映画祭。今回で12回目を迎えるにあたって、まずはオープニング上映作品とクロージング上映作品がオフィシャルサイトより発表された。

オープニングは『ミセスK』、マレーシア=香港合作のアクション・ミステリー映画を日本初上映する。ミセスKはマレーシアで医者の夫と10代の娘とともに優雅な暮らしを送る一見平凡な主婦。しかし彼女にはマカオでカジノ強盗に関わっていた秘密の過去があった。やがてその過去が原因で家族が危険にさらされる。ミセスKは家族を守るため、すべてを投げ打って戦うが……。監督・脚本を手がけたホー・ユーハンは、マレーシアの新潮流監督であえり、マレーシア監督で初めてヴェネチア映画祭コンペティションに入選するなど世界の注目を集めている。

クロージングは『PARKS』、瀬田なつき監督、橋本愛主演の青春音楽映画を世界初上映する。井の頭公園脇のアパートで暮らす大学⽣・純の元に、突然訪ねてきた高校⽣のハル。遺品の手紙の差出⼈であるハルの⽗親のかつての恋⼈を、ふたりは探すことになる。しかし、探し当てた恋⼈の家には孫のトキオがいて、彼⼥の死を告げる。だが、彼⼥の遺品の中に1本のオープンリールテープがあるのをトキオが発⾒。そこにはハルの⽗親たちのラブソングが録音されていた。50年前に作られたその曲は、テープの状態からか途中までしか聴くことができない。その続きを自分たちで作ろうと3⼈は……。監督・脚本を手がけた瀬田なつきは、初の商業映画監督作『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で高い評価を受けた新世代の旗手。本作の企画は2014年に閉館した吉祥寺の映画館「バウスシアター」のオーナーである本田拓夫によるもので、「映画館の終わりを映画誕生のきっかけにできたら」という思いが、本作の制作を実現させた。

第12回大阪アジアン映画祭は、3月3日(金)から3月12日(日)まで梅田ブルク7ABCホールシネ・リーブル梅田阪急うめだホール国際国立美術館を会場にして開催される。2月上旬には各会場での上映作品が発表される。各上映作品の前売チケットについては2月18日(土)からチケットぴあで発売される。

今年もアジアン映画祭の話題が聞こえてきた。毎年、上映会場が変わるところもあり、今年はどこでやるのかと思っていたら、新たに阪急うめだホールが加わっていることには驚いた。梅田エリアを中心にして例年に比べると動きやすいところに立地している会場を選んでいるだろうか。
近年のオープニング&クロージング作品は大阪だけにこだわらずアジアン映画と日本映画のトレンドや話題をある程度おさえたラインナップになる傾向にある。そこで井の頭公園を舞台にした『PARKS』をセレクトしたのは興味深い。本作に関するフリーペーパーは関西のミニシアター系映画館を中心に広く配布されていることもあり、注目されている作品だと感じている。アジアン映画祭が世界初上映とのことで、期待は募るばかり。クロージングセレモニーや授賞式を観覧できる機会なので、最終日までアジアン映画祭を思う存分楽しんでみるのも一考。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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