40分以上の未公開シーンが追加のディレクターズカット!『海の上のピアニスト』イタリア完全版がいよいよ日本初公開!特製マスクケースをプレゼント!
(C)1998 MEDUSA
20世紀初頭を舞台に、豪華客船の中で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストを描いた『海の上のピアニスト』のイタリア完全版がいよいよ9月4日(金)より日本初公開。今回、特製マスクケースをプレゼント。
映画『海の上のピアニスト』イタリア完全版は、船上で生まれ育ち一度も船を降りなかったピアニストの生涯を描いた『海の上のピアニスト』の完全版。大西洋をめぐる豪華客船の中で生後間もない赤ん坊が見つかり、生まれた年の1900年にちなんで「ナインティーン・ハンドレッド」と名付けられる。船内で育った彼は、やがて船内のダンスホールでピアノを演奏するようになり、即興で曲を次々と作り出していく。そんなある日、ナインティーン・ハンドレッドは船内で出会った美しい少女に心を奪われるが……。
本作は、日本でも1999年に劇場公開されたインターナショナル版ではカットされた40分近い未公開シーンなどが含まれるほか、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されている。今回、日本の劇場公開から約20年を経た2020年、インターナショナル版の4Kデジタル修復版の公開にあわせ、イタリア完全版も日本で初公開となった。
また、本作の公開を記念して、ナインティーン・ハンドレッドが船内で出会った美しい少女をデザインした特製マスクケースを2名様にプレゼント。
御希望の方は以下の問い合わせフォームに住所・氏名を記入の上、応募願います(応募〆切は9月17日(木))。記入いただいた情報は、今回のプレゼント送付以外の目的には一切使用せず、抽選後は速やかに廃棄いたします。当選者の発表は、プレゼントの発送をもってかえさせて頂きます。
映画『海の上のピアニスト』イタリア完全版は、9月4日(金)より全国の劇場で公開。
(C)1998 MEDUSA
4Kデジタル修復版は既に劇場で鑑賞した。高校2年生の冬休みに映画館で鑑賞した作品がリマスター版として再び観られる日が来たかと思うと感慨深い。細部まで美しく復活した作品を見直し、当時の記憶と照らし合わせながら、こんなシーンもあったかなぁ、と気づかされた。なお、人生に大いに影響を与えたと断言していい本作。人生で重大な決断を迫られた時、ナインティーン・ハンドレッドが船を下りなかった理由と照らし合わせながら、行く末にある道を選んできた。鑑賞して時を経た分、自分なりの解釈をしていたかなぁ、と思っていたが、決して間違っていなかった、と気づかされる。やはり人生の一本だ。
そして、今回のイタリア完全版。オリジナル版を観た時に感じた唐突なストーリー展開が一切ない制作されていた。全体的にゆったりとしたシーンの展開の中に少しずつ1ショットが挟み込まれているだけでなく、ナインティーン・ハンドレッドの子供時代を丁寧に描き、後のシーンの伏線までもが張られていた。時に自信家でありながら、時に繊細な感情を表現するナインティーン・ハンドレッドの仕草や表情が刻み込まれており、物語をより一層に豊かに仕上げている。ディレクターズカット版は、観る者によって賛否が分かれることがあるが、今回の完全版は実に素晴らしい。なぜ、当時はイタリアだけで公開され、世界で公開されなかったのだろうか。170分と長い時間は受け入れてもらえない?そんなに長時間も鑑賞している気分にはならなかった。気づけば3時間近く経っていたんだな、と実感しただけだ。ぜひ一度観てほしい。
ふと気づくと、今回の4Kデジタル版とイタリア完全版で、初めて本作を観る方もいるだろう。実に羨ましい。20世紀の最後に誕生した本作を20年を経てようやく映画館で観られる機会は貴重だ。ぜひ、味わい深く人生を豊かにする本作をご堪能あれ♪
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!