バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描く『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』がいよいよ劇場公開!
(C)2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS
世界三大バレエ団で活躍した伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの若き日からパリへの亡命にいたるまでを描き出す『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』が、5月10日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』は、ソ連から亡命し、世界3大バレエ団で活躍した伝説的なダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描いた。1961年、若きダンサーのルドルフ・ヌレエフは、海外公演のため生まれて初めて祖国ソ連を出る。フランスにやってきたヌレエフは、パリでの生活や文化・芸術に魅せられていくが、その行動はKGBに監視されていた。やがてフランス人女性クララ・サンとも親しくなったヌレエフだったが、それによってますます疑惑を深めるソ連政府から信じがたい要求を突きつけられる。やがて他の団員たちはロンドンへと旅立つが、ひとりパリに残ったヌレエフは、ある決断を下す。
本作は、『ハリー・ポッター』シリーズや『シンドラーのリスト』『グランド・ブタペスト・ホテル』で知られる名優レイフ・ファインズの監督作。主演はオーディションで抜てきされた現役ダンサーのオレグ・イベンコ。共演に『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルホプロスと、バレエ界の異端児と呼ばれるダンサーのセルゲイ・ポルーニン。脚本は『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』のデビッド・ヘア。2018年の第31回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞した。
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映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』は、5月10日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、京都・二条のTOHOシネマズ二条をはじめ、全国の劇場で公開。
バレエやダンサーに関する知識は長けていないが、本作が放つメッセージには心を鷲掴みにされた。
「ホワイト・クロウ」は、類稀なる人物やはぐれ者を意味する言葉。対を成すような印象を受けるが、究極的に天才を指す言葉である。天才であるがゆえに何者にも縛られず自由に自身が追い求めるものを探究していきたい。ヌレエフの思いは観る者の心を掴んで放さなかった。
彼のバレエは、まさに自由への飛翔を表していた。社会主義に自分の行動が制限されようとも、自ら何事も摂取しようとする姿は優雅であり、憧れさえ抱いてしまう。それはいつの世においても変わらぬ普遍的な美しさがある。最終的に彼が下した決断に伴った行動はグッときた。自由を愛する皆で本作を応援していきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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