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5.5日の撮影で一発バシッと決めてキャラクターが分かるのが役者としては大事…『黄龍の村』阪元裕吾監督、海道力也さん、大坂健太さん、陸野銀次郎さんを迎え舞台挨拶開催!

2021年10月2日

人間を生贄にする風習がある狂気の村に迷い込んだ若者たちが、迫りくる村人から逃れようと奮闘する様を描く『黄龍の村』が10月2日(土)より関西の劇場でも公開。公開初日には、大阪・十三の第七藝術劇場に阪元裕吾監督、海道力也さん、大坂健太さん、陸野銀次郎さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『黄龍の村』は、『』等で、バイオレンス映画の新たな名手として注目を集める阪元裕吾監督によるハードボイルドアクション。レンタカーでキャンプ場へ向かう優希ら8人の若者たち。その途中、山の中で車がパンクしてしまい、携帯電話の電波も繋がらず、助けを求めて歩き始める。トンネルを抜けてたどり着いたのは、包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村、龍切村だった。馬に乗って現れた老人は車を直してくれると話し、優希たちを自宅へ招く。老人の家では3人の女性が律儀に出迎えてくれ、夕食や布団まで用意されていた。老人の半ば強引な誘いでその夜は泊まることになるが、翌朝、外の音で目を覚ました優希は、不思議なお面を被った村人たちが外を練り歩く姿を目撃する。

 

上映後、阪元裕吾監督、海道力也さん、大坂健太さん、陸野銀次郎さんが登壇。大阪ならではの登壇者による賑やかな舞台挨拶が繰り広げられた。

今年劇場公開された『ベイビーわるきゅーれ』『ある用務員』より以前に制作された本作。コロナ禍により公開延期となり、ようやく劇場公開となった。大学卒業後、上京したが特に制作活動をしておらず、悶々としていた坂元監督。今月公開される『』について、本作のプロデューサーが気に入り「田舎で殺し合いする映画を撮りませんか?」とオファーを受け「前半は村ホラー、後半は殺し合いの映画はどうだろう?」と提案。さらにキャスティングを自由をさせてもらい、脚本のダメ出しを受けることなく、自由に撮らせてもらった。

オファーを受けた海道さんは「なぜかオファーして頂いた」と驚きながらも「奥秩父で撮らせて頂いた、合宿みたいな感じで」と楽しんだ。5.5日で撮影しており、阪元監督は「短過ぎましたね」と心配していたが、海道さんは「ゆっくり楽しませてもらいました」と満足している。撮影初日に家でのシーンを全部撮っており「台詞は大変だったんじゃないですか?」と坂元監督は気遣ったが、陸野さんの演技を見ながら「完璧でした。田舎のおじいさんの雰囲気が良かったですよね」と太鼓判を押す。これを受け、陸野さんは「これ、村の決まりやから」と本作に準えて振る舞う。大坂さんは初めての演技経験で「作戦会議をするシーンでは台詞をかなり噛んで、空気悪くなりました」と謝るが、坂元監督は「俺が何回も言うから、嫌な空気になってしまって…申し訳なかったですね」とフォロー。台詞はアドリブを多く用いており「縦長画面の件も、水石亜飛夢を率先に全部アドリブでやって頂いた。最後の中野での打ち上げも全部アドリブで楽しかったね」と振り返ると、大坂さんは「1週間も皆でずっといたので、連帯感もありつつキャラありきで言い合っていた」と言及。これを受け阪元監督は「現場の雰囲気が出てましたね。水石も本当に朝8時頃から夜まで酒を呑み続けていた。村のシーンでは逆に落ち着いていた」と驚愕していた。

儀式のシーンでは、海道さんは自らのプランを検討。当時、映画『キングダム』を観た後で「大沢たかおさんが演じたキャラクターを村長役に取り入れ、声色を変えたら、監督から『ちょっと待ってください、普通にやってください』と…」となりチャレンジは失敗。阪元監督は「第一声ですから…どういうキャラ?おもろかったですけどね」と困惑しながらも楽しんだ。海道さんは「お前、何してんねん、というマジ顔でしたから」と振り返る。撮影は2日目に行われたが「銀次郎さんは疲れ果てて、テンションが低かった。ホラー撮っているんか、コレ?みたいな感じに。前半ホラーで後半アクションだったはずなのに。ホラーで間が抜けているから、どうしたもんか」と坂元監督は呆れながらも「ガキ使の笑ってはいけないシリーズみたいなロケのノリやった」と前向きにとらえていった。大坂さんも「儀式のシーンでは、見ている僕等はしんどくて」と笑いをこらえており、海道さんも「大爆笑したよね。時間ないのに」と煽っていく。阪元監督は「半分は自主映画の気分で撮らせて頂いた。そういう空気の現場はそれ以来なかった」と改めて貴重な現場だったことを実感する。

短期間での撮影の為、キャスティングには配慮しており「じっくり撮れるスタイルではないことは分かっていた。一発でバシッと決めてもらえて、今までの撮影でアドリブ力やキャラクター力、立っただけでもキャラクターが分かるのが役者としては大事」だと考え、これまでに出演してもらっていた大阪の人で演じやすい人から選出。アクションシーンに関しても「アクション出来る人を集めて、出来ない人は演技で、と分けて。大坂君もアクションの稽古に参加していたよね」と話す。大坂さんは「一ノ瀬さんはリアルに見ていて怖かったですよね。伊能さんが頑張るシーンはグッとくるものがありましたね」と思い返す。「海道さんは見学に来てて、お弁当も出してくれていた」と坂元監督も思い出し、海道さんは「僕は送迎もしていましたから。衣装部の洗濯もしていましたね。何でもします」と現場での支援に精を出していた。最後に、阪元監督は「今3本も劇場公開されることは人生でないかもしれないので、今のうちにこの時間を楽しんでみたいと思います。みなさんも楽しんでください」とメッセージを送り、舞台挨拶は締め括られた。

映画『黄龍の村』は、大阪・十三の第七藝術劇場で公開中。また、10月22日(金)より京都・九条の京都みなみ会館でも公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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