妻の視力回復が夫婦に変化もたらすサスペンス『かごの中の瞳』がいよいよ全国の劇場で公開!
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幼い頃に失明したヒロインが、視力を取り戻したことで変化していく様子と彼女の変化についていけずに困惑と嫉妬を募らせる夫の危うい関係を描く『かごの中の瞳』が、関西含め全国の劇場で9月28日(金)より公開される。
映画『かごの中の瞳』は、妻の視力回復が夫婦に変化もたらすサスペンス。夫のジェームズと赴任先のバンコクで幸せな結婚生活を送るジーナは、子どもの頃に遭った交通事故が原因で失明してしまったが、献身的な夫の支えで何不自由のない生活を送っていた。ある時、医師のすすめで受けた角膜移植により片目の視力を取り戻した彼女は、心から喜ぶ一方で、初めて目にした夫の姿が夢想していた素敵な夫ではなく、地味で冴えない中年男だったという現実に直面する。これまで眠っていた好奇心や冒険心が目覚め、流行りのファッションで着飾り、外の世界へと飛び出していくジーナ。そんな妻にジェームズは疑念と嫉妬を感じるようになる…
本作は、『007 慰めの報酬』『ネバーランド』のマーク・フォースター監督、テレビシリーズ『ゴシップガール』のブレイク・ライブリー主演による作品。夫のジェームズ役を『エベレスト 3D』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』のジェイソン・クラークが演じる。
映画『かごの中の瞳』は、9月28日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、西宮のTOHOシネマズ西宮OSで公開される。
私自身は日常生活には支障がない程度の視力があるが、いずれは目の手術を行う必要がある。それ故に、目の病気を患った主人公が登場する作品はどうしても気になってしまう。だが、本作はよくある難病を患った主人公が登場するだけの作品ではない。
今まで見えなかったものが見えるようになった時、それをどのように受け止められるか。思い描いていたものが目の前にあるかどうかは、自分次第でもあると気づかされる。今作の主人公は、手術後、目の前に現れるものに心惹かれていく。逆に、夫に対しては、感じなくなってしまう…主人公は手術を受けるべきだっただろうか。業の深い作品に纏め上げられ、考えさせられる一作として出来上がった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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