巨匠ロマン・ポランスキー監督による戦慄のミステリー『告白小説、その結末』いよいよ公開!
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深い信頼で結ばれたはずの女性ふたりの関係が思わぬ方向に暴走していく様をスリリングに描き出す『告白小説、その結末』が6月23日(土)より公開される。
本作は、『戦場のピアニスト』『ゴーストライター』の鬼才ロマン・ポランスキー監督が、『毛皮のヴィーナス』以来4年ぶりに手がけた監督作。フランスの女性作家デルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説「デルフィーヌの友情」が原作。『パーソナル・ショッパー』『アクトレス 女たちの舞台』などで知られるフランスの名監督オリビエ・アサイヤスが、ポランスキー監督とともに脚本を執筆した。
映画『告白小説、その結末』は、ふたりの女性が織り成す危うい関係を軸に描いたミステリー。自殺した母親との生活をつづった私小説がベストセラーとなったものの、その後はスランプに陥ってしまった作家デルフィーヌの前に、熱狂的なファンを自称する女性エルが現れる。本音で語り合えるエルに信頼を寄せ、共同生活を始めたデルフィーヌだったが、エルが時折みせるヒステリックな一面や可解な言動に次第に翻弄されていく。やがてエルの壮絶な身の上を知ったデルフィーヌは、その話を小説にしようとするのだが…デルフィーヌ役はポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエ、エル役は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」などハリウッドでも活躍するエバ・グリーン。
映画『告白小説、その結末』は、6月23日(土)より、大阪・梅田のテアトル梅田と京都・出町柳の出町座で公開。また、6月30日(土)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
『毛皮のヴィーナス』のロマン・ポランスキー監督と『アクトレス 女たちの舞台』のオリビエ・アサイヤス監督とのタッグによる戦慄のミステリーと聞けば、それはおもしろいに間違いないと思ってしまう。作家の熱狂的なファンが優秀なゴーストライターであり、唯一無二の理解者となり、マネージャーとなり、理想的な小説のモデルとなっていく…それは何か裏があるしかない。静かに近づいて来る闇はゾクゾクするし、さらにどんなことに巻き込んでいくのか、観る者を離さない。まさにこの邦題『告白小説、その結末』がその体を表している。さらに英題は『Based on a true story』だ。言い得て妙なこのタイトルに魅せられる一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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