妖怪の国に迷い込んだ野原一家が奇々怪々な世界で大冒険を繰り広げる『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』がいよいよ劇場公開!
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2026
大曲の花火大会を見ようと、夏に父・ひろしの故郷の秋田へ行くことになった野原家が、ある事件をきっかけに誘いこまれた妖怪の国で予測できない冒険を繰り広げる『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』が7月31日(金)より全国の劇場で公開される。
『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』は、テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版第33作。妖怪の国に迷い込んでしまった野原家が、どこか懐かしくも奇々怪々な世界で繰り広げる大冒険を描く。ある夏の日、日本各地で怪奇現象が相次いで目撃され、世間を騒がせていた。そんな中、野原家は秋田県にあるひろしの実家に帰省することになる。旅の支度をしていると、のんきに妖怪ごっこを楽しむしんのすけの姿を、庭の物陰から覗く怪しい影があった。秋田に到着した野原家は祖父・銀の介の家で穏やかな時間を過ごすが、翌朝、しんのすけたちが泊まっていた部屋に”おばけーしょん村”のチラシがばらまかれるという奇妙な事件が起こる。しんのすけの希望でおばけーしょん村へ行くことになった野原家は、道中の人里離れた山奥で奇妙な空間に迷い込んでしまう。そこは、人間が立ち入ることを禁じられた”妖怪の国”への入り口だった。
本作では、テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の演出を2022年から担当する渡辺正樹さんが映画シリーズ初監督を務め、テレビアニメ版の脚本を手がけてきた中村能子さんが脚本を担当。俳優の伊藤沙莉さんが、妖怪の国でしんのすけたちを導く九尾の狐の妖怪”やこ”役を務めるほか、お笑いコンビ”マユリカ”の阪本&中谷がゲスト声優出演した。

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2026
『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』は、7月31日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
今夏の劇場版「クレヨンしんちゃん」は、妖怪の国に迷い込んでしまった野原家の一大アドベンチャー作品。人間の世界と妖怪の世界の境目が開かれてしまう…といった作品はこれまでにも数多あれど、「クレヨンしんちゃん」の世界となれば、他とは違うおもしろさが沢山に盛り込まれていく。人間の世界に迷い込んでしまった妖怪が、人間を襲うのではなく、陰に身を潜めながらも、交流できそうな家族として野原家を発見すると、自分達の世界へと歓迎していく。それは、人間を襲うため?いや、友達になるためだ。とはいえ、妖怪の世界におけるしきたりに従わないといけないが故に大変なことになっていくのが本作におけるストーリーテリングの要。そこから、「クレヨンしんちゃん」ならではのハチャメチャなアドベンチャーになっていくので、大いに楽しめる作品となっている。だが、ふと冷静になってみると、現実の世界に準えてみると、異なる文化で育った者達による交流でもあるため、考えさせれる視点もたっぷりと盛り込まれていることに気づかされていく。なお、今回、ゲスト声優としている伊藤沙莉さんが演じているのは、九尾の狐である妖怪。近年の日本映画では、妖しくも恐ろしき存在として描かれている九尾の狐を、こんな風にして頼もしく格好良く描いていることも興味深い限り。また、本作のエンディングテーマである、TOMOOによる新曲『大人になったら』は、ストーリーを丁寧になぞった歌詞であると共に、等身大でありながら滋味深い言葉の数々の中に力の抜けた独自の比喩が織り込まれており、実に聞きごたえある楽曲なので、最後まで存分に楽しんでほしい一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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