夫の不倫相手を衝動的に殺す…人々の思惑が交錯するワンシチュエーション映画『軋み -KISHIMI-』がいよいよ劇場公開!
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あるマンションの一室を舞台に、ソファに女性の死体が横たわる中、住人の夫婦と仕事関係者たちが徐々に壊れていく様を、ワンシチュエーションで描く『軋み -KISHIMI-』が5月23日(土)より劇場で公開される。
映画『軋み -KISHIMI-』は、人気漫画家のマンションの一室で繰り広げられる人間模様を、ワンシチュエーションで描いたドラマ。売れっ子漫画家である妻の由美子に頼りながら、3年間仕事もせずに生きてきた坂下潤。ある日、潤は妻と編集者、そして由美子が衝動的に殺してしまった潤の不倫相手であるひとみの死体が、自宅のリビングに並ぶ光景に直面する。この殺人事件を隠蔽したい編集者、状況を知らずに訪ねてくる由美子のアシスタント、さらにひとみを探している謎の男まで巻き込み、さまざまな思惑がマンションの一室で交錯していく。
本作では、主人公の由美子を『愛のごとく』の山崎真実さん、夫の潤を『アギトー超能力戦争ー』の柴田明良さんがそれぞれ演じ、八神蓮さん、駒木根隆介さん、重松隆志さんが脇を固める。監督は、AV撮影現場のメイクルームで繰り広げられる騒動をワンシチュエーションで描いた『メイクルーム』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞した森川圭さん。原作・脚本は、「劇団ブラジル」を主宰し、『RAILWAYS』『事故物件 恐い間取り』の脚本を手がけたブラジリィー・アン・山田さんが手掛けた。

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映画『軋み -KISHIMI-』は、5月23日(土)より東京・新宿の新宿K’s cinemaで公開される。関西では、6月6日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開。
森川圭さんが手掛けられる近年の映画作品は、ワンシチュエーションものをとことん追求していっており、最近ではマンションの一室で出来得ることを最大限に表現している。本作においては、リビングルームのみだけで十分に構成されているのだ。今作のポスターだけを観ると、一体どれ程の狂気的な作品なのか!?と思ってしまうのだが、作中で起きているのは、人気漫画家の夫がアシスタントの女性と浮気していることを知り、その漫画家が女性を殺してしまったことによって起こる悲喜交々だ。浮気相手であれど、犯罪を起こしてしまったのだから自首すべきであるが、人気漫画家であるが故の責任感を拗らせてしまい、良からぬ方向へと向かっていく。起きていることはシリアスであり、普通なら重厚なドラマになっていくはずだが、何故だかコメディー路線に走っていくのだから、おもしろい。危機的状況を打破するために周囲の協力を得ようと試みるのだが、その会話劇の中で、紙一重で絶妙なフレーズを挟み込んでくるのだから、思わず笑ってしまうシーンがある。誰が上手いこと言えと…と思わずにはいられない。次から次へと予想外の人物が登場し、その場を掻き回していくのだから、次は何が起こるんだ!?とワクワクしてしまう。更には、登場し得ない人物まで現れるのだから、どのように収拾をつけるのか、と心配になってしまった。結局、どのようにして結末を迎えるのか、楽しみにしながら、最後まで思う存分に楽しんでほしい作品である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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