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立ち退きを迫られている老舗の花火工場を舞台にした幻の花火と若者たちの未来をめぐる『花緑青が明ける日に』がいよいよ劇場公開!

2026年3月3日

©2025 A NEW DAWN Film Partners

 

立ち退きを迫られている花火工場に立てこもる青年と幼なじみを描く『花緑青が明ける日に』が3月6日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『花緑青が明ける日に』…

森の中にある創業330年の老舗花火工場である帯刀煙火店は、町の再開発で立ち退きを迫られていた。そこで育った帯刀敬太郎は工場に4年間立てこもり、失踪した父の榮太郎に代わって幻の花火と呼ばれる”シュハリ”を完成させようと奮闘している。一方、敬太郎の幼なじみである式森カオルは、過去の事件をきっかけに地元を離れ東京で暮らしていた。市役所に勤める敬太郎の兄である千太郎から連絡を受けたカオルは、帯刀煙火店の立ち退きが翌日に迫った夏の終わりの日に帯刀家を訪れ、4年ぶりに敬太郎と再会を果たす。彼らは戻らない時間と失われた絆を取り戻すようにぶつかりあいながら、幻の花火の秘密に迫るべく驚きの計画を立てる。その鍵を握るのは、美しい青色の顔料”花緑青”だった。

 

本作は、日本画家としての活動を軸にジャンルを超えてさまざまな創作活動を行ってきた四宮義俊が長編初監督・脚本を手がけ、フランスの気鋭スタジオであるMiyu Productionsとの日仏共同製作で制作したアニメーション映画。俳優の萩原利久さんと古川琴音さんが敬太郎役とカオル役でアニメ声優にそれぞれ初挑戦し、声優の入野自由さんが敬太郎の兄である千太郎役、俳優の岡部たかしが父の榮太郎役で声の出演。2026年の第78回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された。

 

©2025 A NEW DAWN Film Partners

 

映画『花緑青が明ける日に』は、3月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田、心斎橋のkino cinema 心斎橋、京都・三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

花緑青(”はなろくしょう”と読む)は、銅とヒ素を含む鮮やかな青緑色の人工顔料で、かつては絵の具や花火の材料(着色剤)として使われた。ヒ素を含むため非常に毒性が高く、現在はほとんど使用されていない。恥ずかしながら、本作によって改めて知った。本作を手掛けた四宮義俊さんは、美術家として、日本画をベースにした絵画作品・立体作品・映像などを制作・発表してきた方であり、新海誠監督作品『言の葉の庭』のポスターアートをはじめ、数々の映画の劇中絵画や美術などを制作したり、『君の名は。』の回想シーンのパート演出や、コマーシャルフィルムや映像作品のアニメーション監督も手掛けている映像作家でもある。そんな四宮さんが、長編初監督作品を手掛けるなら、拘りのある美しいアニメーション作品を期待せずにはいられない。実際に本作を鑑賞してみると、時折ハッとさせられる美しい描写に驚くばかり。さらには、デジタル・アニメーション全盛の現代において、アナログなストップモーション・アニメーションの手法まで取り込まれており、アニメーション映画でこんなことが実現できるのか、と驚愕してしまった。そんなアニメーションに息吹を入れるのは、萩原利久さんと古川琴音さんに、入野自由さんと岡部たかしさん。若さとベテランの声によって活き活きとした作品に仕上がっている。最終的に、花緑青を用いた幻の”シュハリ”はどのような花火として打ち上げられるのか。クライマックスまで楽しみにしながら、美しいアニメーションを堪能してほしい限りだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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