ジョージ・マイケルの生涯に迫るドキュメンタリー『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』がいよいよ劇場公開!
A PROTOCOL MEDIA PRODUCTION ©2022
1981年にポップデュオ“ワム!”を結成したジョージ・マイケルの人生を追ったドキュメンタリー『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』が12月26日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』は、2016年に他界したイギリス出身の世界的シンガーソングライター、ジョージ・マイケルの栄光の日々と知られざる孤独を描いたドキュメンタリー。1981年に友人アンドリュー・リッジリーとともにポップデュオ”ワム!”を結成し、10代でデビューを果たしたジョージ・マイケル。「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「ケアレス・ウィスパー」「ラスト・クリスマス」といった世界的ヒット曲の作詞・作曲を手がけ、ソロシンガーとしてもデビューアルバム「フェイス」でグラミー賞を受賞するなど大成功を収めた。本作では”ワム!”のマネージャーを務めたサイモン・ネイピア=ベル監督がメガホンをとり、スティービー・ワンダーやスティーブン・フライら40人以上の関係者へのインタビューを敢行。生前のジョージのインタビュー映像や未公開映像も多数盛り込みながら、彼の音楽性、恋愛、有名人およびセクシャルマイノリティとしての精神的葛藤、匿名で行っていた慈善活動、薬物依存や所属レーベル会社との訴訟問題、メディアとの関係など、栄光と苦悩に満ちた人生を時系列でたどっていく。

A PROTOCOL MEDIA PRODUCTION ©2022
映画『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』は、12月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のkino cinéma 心斎橋や堺のMOVIX堺、京都・烏丸御池のアップリンク京都、奈良・橿原のユナイテッド・シネマ橿原で公開。
この時期になると、ラジオ番組でよく聴くようになるワム!の「ラスト・クリスマス」。中学生の頃、シングルCDを購入し訳詞を読んでみると、楽曲の雰囲気と違って、彼女にフラれた男の未練と強がりを描いていることに気づかされた。そんなワム!も、実はデビューしてから解散するまで僅か4年程度。まさに1980年代を風のように飛び去ったグループであった。ワム!の中心人物であるのがジョージ・マイケル。ワム!時代の中期から無精髭を生やすようになり、それが彼のトレードマークとなっていく。ソロ活動においても、その無精髭がある種のセックスシンボルのようであっただろうか。だが、それが翻って、彼の性的指向を揺るがすようなことになっていくことに、如何ともし難い気持ちになってしまう。とはいえ、ジョージ・マイケルのソロ1stアルバム『フェイス』は、リリース毎に世界的な大ヒットとなり、グラミー賞など数多くの賞を受賞。そして、日本武道館公演からワールドツアーが始まっている。だが、最初の作品が売れすぎてしまったことで、翻ってレコード会社との関係性がこじれてしまったことが、あまりにも切ない。彼の類稀なる才能を大切にして生かすことが出来なかったことが、彼の失墜にまで至ってしまっていたのだ。ゴシップで賑わせることにもなったが、2004年の『ペイシェンス』で再起。以降の活動で健在感を表したが、2016年12月25日の午後にイングランド南部オックスフォードシャー州の自宅で亡くなり。彼の訃報は、世界中のファンに大きな衝撃を与えた。今回の作品を通して、改めて彼の才能に邂逅してほしい、と切に願うばかりである。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

















