50代に差しかかった女性が徳島・吉野川市に移住する物語『道草キッチン』が関西の劇場でも公開！

2025年12月8日

再開発による立ち退きと閉店で不安を抱えていた喫茶店の店主が、相続通知をきっかけに徳島へ移住し、事情を抱えた人々との交流を通して、生き方を見つめ直す『道草キッチン』が１２月１２日（金）より関西の劇場でも公開される。

映画『道草キッチン』は、徳島に移住した５０歳の独身女性が、さまざまな事情を抱える地元の人々や、日本で懸命に生きるベトナム人たち、自然豊かな食材で作られるベトナム料理との出会いを通して、自身の生き方を見つめ直していく姿を描く人間ドラマ。都会で小さな喫茶店を営む５０歳の桂木立。独身で家族や親戚もいない彼女は、余生をひとりで生きていこうと決めていた。ところがある日、再開発の影響で店が立ち退きを余儀なくされ、閉店に追い込まれる。さらに健康上の問題も重なり、立は将来への不安を抱え茫然としてしまう。そんな折、徳島県吉野川市から相続についての通知が届いたことをきっかけに、彼女は徳島への移住を決める。

本作では、作家・俳優・歌手など多彩に活躍する中江有里さんが２６年ぶりに映画主演を務めた。ドラマ「SHOGUN 将軍」の金井浩人さん、『春原さんのうた』の荒木知佳さん、『誰かの花』の村上穂乃佳さん、ミュージカル舞台でも活躍する歌手の今陽子さん、フォークシンガーの大塚まさじさんが共演。『フィリピンパブ嬢の社会学』の白羽弥仁監督がメガホンをとった。

映画『道草キッチン』は、１２月１２日（金）より京都・烏丸の京都シネマ、１２月１３日（土）より大阪・十三の第七藝術劇場や神戸・元町の元町映画館、１２月１９日（金）より兵庫・丹波のヱビスシネマで公開。

中江友里さんの２６年ぶりの主演作であり、同世代としては、正に等身大の演技だったと良く分かる。ゆっくりとしたペースで生きたい時、とうとうと流れる四万十川があるこの街は、自然ごと寄り添ってくれる。そんな街に住む人々も、ゆったりと描かれており、経済、文化交流のあるベトナムに絡めて、色とりどりのベトナム料理が並ぶ。理不尽な流れにのまれ、それに逆らおうとすることもあるけれど、流れに身をまかせてみるのも良いかもしれないな、と思ってしまう。雄大に流れる四万十川が思いをより強くする。本作を観たら、ベトナム料理やかぼすを食べたくなってしまうなぁ。

fromとっしー

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