人生をあきらめかけた教師とペンギンの奇妙な同居生活を描く『ペンギン・レッスン』がいよいよ劇場公開!
© 2024 NOSTROMO PRODUCTION STUDIOS S.L; NOSTROMO PICTURES CANARIAS S.L; PENGUIN LESSONS, LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
実在の教師の体験を基に、軍事政権下のアルゼンチンに赴任した英語教師が、ペンギンとの共同生活を通して人生の希望を取り戻していく『ペンギン・レッスン』が12月5日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ペンギン・レッスン』は、人生を諦めかけていた英語教師と、重油にまみれた瀕死のペンギンの出会いを描き、世界22ヶ国で刊行されたベストセラーノンフィクション「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」を映画化。1976年のアルゼンチン、人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師トムは、名門寄宿学校に赴任する。軍事政権下で混乱する社会、そして手強い生徒たちに苦戦する中、トムは旅先で出会った女性とともに、重油まみれの瀕死のペンギンを救う。しかし女性にはあっさりフラれてしまい、トムのもとにはペンギンだけが残る。海に戻そうとしても不思議と彼のもとに戻ってくるペンギンを「サルバトール」と名付け、奇妙な同居生活が始まる。やがてトムは、サルバトールとの生活を通して、人生にとって本当に大切なものを取り戻していく。[配給:ロングライド]
本作は、『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督が手掛け、『ロスト・キング 500年越しの運命』のスティーブ・クーガンがトム役を演じ、トムが赴任した学校の校長を『2人のローマ教皇』『未来世紀ブラジル』のジョナサン・プライスが演じる。脚本を『あなたを抱きしめる日まで』でアカデミー賞にノミネートされたジェフ・ポープが担当した。

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映画『ペンギン・レッスン』は、12月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の kino cinema 神戸国際で公開。
1976年から1983年にかけてのアルゼンチンでは、統治した軍事政権によって行われた”汚い戦争”と呼ばれた白色テロが起こっていた。左翼ゲリラの取締を名目として、労働組合員、政治活動家、学生、ジャーナリスト等が逮捕、監禁、拷問され、3万人が死亡者や行方不明者となったとされる。そんな最中で、人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師が名門寄宿学校に赴任した。名門である故に、危険なことが起きている街中とは一線を画すべく、教育が行われていたのだが、影響は受けないはずがない。世の中を憂う教師がおり、勉強に身が乗らない生徒がいることも理解できる。そんなうだつが上がらない日々の中で、ふとしたきっかけでペンギンを飼うことに。どのように接すればいいか分からない中で、理解ある人々によって次第にお互いに親しみを持つようになっていく。そこで、ペンギンが心地よく過ごすことが出来る世の中とは、一体何なのか、と自然と考えるようになってしまうのが、本作の興味深いところ。それでも、人間が住む世界の中では、絶えず身の危険がつきまとってしまうのが切ない。なお、本作で描かれていることは実話である。今回、本作をきっかけにして、改めて「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」として再販されており、是非ともこちらも手に取ってみてはいかがでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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