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元海兵隊員の漁師が船員の失踪により漁村に波乱を巻き起こしていく『朝の海、カモメは』が第20回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映!

2025年3月18日

元海兵隊員の漁師が船員の失踪により漁村に波乱を巻き起こしていく姿を描く『朝の海、カモメは』が第20回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映された。

 

映画『朝の海、カモメは』…

寂れた漁村で暮らすヨングク爺さんは、かつてベトナム戦争で海兵隊員だった頑固者。ある日、船員のヨンスがベトナム人の妻を残し行方不明になる。時代に取り残された人々の焦燥と閉塞に抗うヨングク爺さんの不器用な愛情が胸を打つ。

 

 

映画『朝の海、カモメは』は、3月21日(金)15:40よりABCホールでも上映。

邦題の如く、朝焼けを美しく描く冒頭に反して、本作では次々と波乱が起きていく。鬱病気味の船員が船上で一波乱を起こし主人公に怪我をさせた時点から、物語は混迷を極めていく兆しが見え隠れしていた。そこから、船員の失踪が発生してしまい、その母親は不安を隠せずじまい。ベトナム人の妻は悲しみに暮れ、嫌な噂も聞こえだして、もうどうすることもできない。挙句の果てには、主人公からも選択の余地があまりない提案もされ、悲しみに暮れる以上にどうすればいいのか。物語の節々には、実際に起きた事件のような事態がちりばめられ、如何ともしがたい気分に陥ってしまう。されど、運命に抗おうとする主人公の姿もあり、親身になる様子が翻って事態を拗らせてしまっているのが刹那的でもある。夜が更けるにつれて混迷に陥りそうになっても、夜が明ければ、また綺麗な朝がやってくるのがどこにである日常の風景。ラストシーンに映し出される風景が印象的に胸に残る。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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