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シャルロット・ゲンズブールが母ジェーン・バーキンに迫るドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』がいよいよ劇場公開!

2023年8月1日

©2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms

 

シャルロット・ゲンズブールが、自身の母親であり、フランスの伝説的歌手セルジュ・ゲンズブールのパートナーでもあったジェーン・バーキンとの関係性をカメラに収める『ジェーンとシャルロット』が8月4日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ジェーンとシャルロット』は、フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー。伝説的歌手セルジュ・ゲンズブールのパートナーと娘であり、それぞれの時代をセンセーショナルに彩るフレンチアイコンでもあったジェーンとシャルロット。特異な環境下で家族の形を築いてきた母娘の間には、他者を前にした時につきまとう遠慮のような感情があり、2人は自分たちの意志とは関係のないところで距離を感じてきた。両親が別れた後、父セルジュのもとで成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあった。異父姉妹のこと、次女である自分よりも亡き長女ケイトを愛していたのではないかという疑念、公人で母で女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。これまで決して語られることのなかった母娘の真実と心の奥に隠された深い感情が、2人の間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出される。

 

なお、フランス現地時間7月16日に、ジェーン・バーキンさんの訃報がありました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

©2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms

 

映画『ジェーンとシャルロット』は、8月4日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

2018年にシャルロット・ゲンズブールとジェーン・バーキンが東京で過ごしていた。今となっては、どれだけ貴重な出来事だったのだろう、と思われる。ジェーン・バーキンの来日公演の裏側では、シャルロット・ゲンズブールが娘達と共にステージを観ている、という画にさえ驚かされてしまう。だが、本作の核となる部分は、シャルロット・ゲンズブールとジェーン・バーキンによる親子の対話だ。女優であり母親であり1人の女性である2人にとっては、親子の関係性は複雑だと感じられた。世間では当たり前にあるようなコミュニケーションが出来ていなかったのかもしれない。どこかに心のしこりが残っているように思えた。だからこそ、シャルロット・ゲンズブールはジェーン・バーキンに対してカメラのレンズを向けて対話を試みているようだ。シャルロット・ゲンズブールにとっては初監督作品であり、まずは母親と対峙しなければならない、という思いが彼女の笑顔の向こう側にあるように伝わってきた。今となっては貴重になってしまった映像が収められた本作をじっくりと観てほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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