18世紀のデンマークで退役軍人が荒野の開拓に名乗りを上げる『愛を耕すひと』がいよいよ劇場公開!
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©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB
イダ・ジェッセンの歴史小説を基に、18世紀のデンマークで開拓に乗り出した退役軍人が、自然の脅威と有力者に抗いながら、人々との出会いを通して心を開いていく『愛を耕すひと』が2月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『愛を耕すひと』は、マッツ・ミケルセンが母国デンマーク開拓史の英雄を演じた歴史ドラマ。18世紀デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号をかけて荒野の開拓に名乗りをあげる。それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルは自らの権力が揺らぐことを恐れ、あらゆる手段でケーレンを追い払おうとする。ケーレンは自然の脅威とデ・シンケルの非道な仕打ちに抗いながら、デ・シンケルのもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや、家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスと出会い、家族のように心を通わせていく。
本作では、デンマークの作家イダ・ジェッセンが史実に基づいて執筆した小説を原作に、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』でもミケルセンとタッグを組んだニコライ・アーセル監督がメガホンをとり、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』のアナス・トマス・イェンセンが脚本に参加した。ドラマ「レイズド・バイ・ウルブス 神なき惑星」のアマンダ・コリンがアン・バーバラを演じ、『シック・オブ・マイセルフ』のクリスティン・クヤトゥ・ソープが共演。2023年の第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
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映画『愛を耕すひと』は、2月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
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”北欧の至宝”とも呼ばれているマッツ・ミケルセンが、本作において演じるのは、18世紀のデンマークで退役軍人が誰も成し得なかった未開の地で開拓していく英雄だ。退役軍人であるが、当時の大尉であるならば、引退後に不自由なく暮らせる身分ではなかった。ならば、新たなことに挑戦し、一旗揚げたいのが本心だろうか。そこで目をつけたのが、今まで作物を産み出すことが出来なかった土地での開拓だ。周囲からは到底無理だと思われ、好き勝手にやってもらってかまわないが、成功したら”甘い汁”の取り分を頂きたい思惑でしかない。躍起になって挑んだ主人公ではあるが、そう簡単に上手くいくことではない。たった1人で成し遂げられるものではなく、如何にして良き仲間を見つけ、協力できるかが鍵となる。その仲間となる者達はどういった人達か。当時の慣習に倣えば、忌み嫌われている者達になってしまうのだ。だが、それも現実である。さらには、その土地の有力者が危機を察し、否が応でも幾度となくこれでもかと嫌がらせをしていく。有力者でありながら、翻って弱き者でしかない。幾度もの危機を乗り越えた後、主人公が耕し選んだものが何であったのか、本作をじっくりと最後まで見届けてほしい。
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- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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