ネット世論を操る組織を描いた犯罪スリラー『コメント部隊』がいよいよ劇場公開!
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©2024 ACEMAKER MOVIEWORKS & KC VENTURES & CINEMATIC MOMENT All Rights Reserved.
誤報を出したことで停職処分となった社会部記者の前に、金銭次第でネット世論操作を主導するコメント部隊が現れる『コメント部隊』が2月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『コメント部隊』は、韓国の国家情報院による世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの小説を映画化したクライムスリラー。実力はあるが見栄っ張りな社会部記者イム・サンジンは、大企業マンジョンの不正に関する特ダネ記事を出すが、それが誤報であることが判明し炎上してしまう。停職処分を受けた彼のもとに、謎の情報提供者から連絡が入る。その人物は自分のことをネット世論を操るコメント部隊「チームアレブ」のメンバーだと主張し、報酬さえ支払えば真実を嘘に、嘘を真実にすることができると話すが…
本作では、『犯罪都市 THE ROUNDUP』のソン・ソックが記者イム・サンジン役で主演を務め、『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ソンチョル、『不思議の国の数学者』のキム・ドンフィ、テレビドラマ「悪鬼」のホン・ギョンが共演。『誠実な国のアリス』で注目を集めたアン・グクジンが監督・脚本を手がけた。
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映画『コメント部隊』は、2月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・心斎橋のkino cinema 心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸で公開。
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近年の日本で公開される韓国映画とは一風変わったテイストのある本作。日本においても実在するのかしないのか、まことしやかに謳われているSNS等での世論操作を行う人達。今作は、韓国の大統領直属の情報機関・秘密警察とされる国家情報院による世論操作事件を題材にした、あくまでフィクションを原作にした作品だ。なぜだかターゲットされた主人公の新聞記者を演じるのは、『犯罪都市 THE ROUNDUP』で悪役を演じたソン・ソック。或る種の”不運”な役を演じるには欠かせない俳優だろうか。実直に仕事をこなすキャラクターを演じる俳優とも云える。基本的には真面目に新聞記者の仕事をしている主人公ではあるが、特ダネをあげることができれば、優越感に浸ってしまうのは否めない。それが陰謀論の如く窮地に陥るような事態となれば、顔面蒼白だろう。そんな時に目の前に現れたのが”コメント部隊”の1人だ。彼から伝えられたのは、まことしやかな実績の数々。斜め上の手法で世論を本当に動かすことが出来るのだろうか。その真偽は疑わしいが、興味深い内容であることは否めない。そんなエピソードの数々から真実を見極めていくことが本作のおもろしろい観点だろうか。とはいえ、あくまでも本作はフィクションである。あくまでも、メディアからはフェイクニュースではなく、真実をしっかりと伝えてほしいものだ。
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- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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